わかるようでわからない山口弁

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特に東日本にお住まいの方、山口弁ってどんなイメージですか?

広島風で「~じゃけん」みたいな?それとも福岡風で「~しとっと」みたいな?

モノを知らなさ過ぎてブン殴られそうですが、実際、移住前は情報がなさ過ぎて「山口弁は特にクセはないんだろう」とか思ってたけどとんでもない。

今回は謎だらけの山口弁について軽くご紹介しましょう。

山口弁のイントネーションを無理やり視覚化した記事についてはこちら

山口弁についての資料は割とたくさんありますが、イントネーションについてはあまり書いてないんですよね。 それもそのはず。文字で音の抑揚を伝えるのは難しいから。 今回はそんな難関なお題に挑戦してみたいと思います。 ...

山口弁の雰囲気

語尾が「~っちゃ」になるってのは聞いたことあったんですよ。

なんかラムちゃんみたいな方言だからどうの、みたいな話。(各方面から怒られそう)

ところが、実際ネイティブの山口弁を聞いてみると、「~っちゃ」よりも「~けぇ」の方がよっぽど気になりました。

そもそも「~っちゃ」ってどういう時に使うのかというと、

おやつは買わんっちゃ!!(おやつは買わないってば!!)

のように強調の意味で使うことが多いので、日常的に押し問答でもしてない限り頻繁に言うフレーズではないんですよ。お母さん方はスーパーで上記のセリフをよく言ってるけども。

一方、「~けぇ」はどんな使い方なのかというと、

昨日TVで言うちょったけぇ教えちゃろー思うたんよ。じゃけぇ電話したんじゃけど出んかったけぇどうしたんか思うてねー。(昨日TVで言ってたので教えてあげようかと思ったんだ。だから電話したんだけど出なかったからどうしたのかと思って。)

みたいにダラダラしゃべってたらなんぼでも出てくるぐらい使用頻度が高いんです。

~なので」、「だから」のように文を繋ぐタイミングで使うから、まぁそんなことにもなりますよね。ちなみに上記のような会話はおばあちゃんが数人集まればなんぼでも聞けます。

ということで、「あん時は〇〇やったけぇ〇〇じゃろ?ほいじゃけぇ…」みたいな会話だと、「山口っぽい!」って思います。

確かに「ちょっちょちゃっちゃ」言ってるイメージもあることはあるんですけどね。

今となっては市民権を得た「ちょる」の意味が微妙にわからない

山口には「ちょるる」がいますからね!割ともうおなじみになったよね!

で、この「ちょる」というのが割とクセモノでしてね…

基本的には「~してる」に相当する方言だと思ってたんですよ。

見ちょる」「行っちょる」「やっちょる

標準語で言う「見てる」「行ってる」「やってる」、ね?ここまではいいよね?

ところが、この使い方をすることもあることはあるけど、どちらかと言えばマイナーな方。

実際の使われ方を考えると「完了」表現が主な使い方のようです。

(すでに)見た」「(すでに)行った」「(すでに)やった

の方がたぶん正解です。

じゃあ「見てる」「行ってる」「やってる」は何て言うのか。

見よる」「行きよる」「やりよる」です。

が、上記のように「見ちょる」「行っちょる」「やっちょる」を使うこともあるっぽいんですよ!ぎゃふん!

どういう使い分けなのかというと、「正直よくわからない」。(真顔)

なんとなく予想はつくんだけど、なんと言えばいいのか…。

「~ちょる」vs「~よる」を頑張って説明してみる

基本的に進行形は「~よる」なんだけど、例外的に「~ちょる」を使うパターンが存在してるような気がします。

「~ちょる」を「~よる」で言い換えることは出来るけど、逆は出来ないというか、「~よる」を「~ちょる」で言い換えるとなんか状況が特定化されてしまったり、意味が変わってしまうような感覚。

う~ん…何て言えばいいかな…。

すんごい感覚的な話でアレなんだけど、「~よる」の方が状況がユルそうに聞こえる。

例えば、仕事中に同僚から「お子さん来よったよ」って言われたら、特に用事は無いけど近くまで来たからフラっと立ち寄りに来てる感じなんですが、「お子さん来ちょったよ」って言われたら、その時間に来る約束をしてた、もしくは何か緊急の用事で来たんけど既にもういない、みたいな感じ。

もう1個例を挙げると、「〇〇ってTVが言いよる」って言われたら、本当に「ただTVがそう言ってた」という事実を報告されてるだけなんだけど、「〇〇ってTVが言っちょる」って言われたら、なんか大事な情報(お得情報とか覚えておいて損はない情報)をTVが言った、と教えてくれてる感じ。

ただし、「~よる」は基本的にこの場合の「~ちょる」の意味をカバー出来るので、上記の状況で「~よる」って言った場合でも、文脈によって「~ちょる」側の意味で判断出来ることがある。

合ってんのかなー!!!!!コレ!!(不安) どうよ?!どうですか!?(泣)

関西圏の方言では「来よった」って言ったら「来やがった」的な意味になるけど、とりあえず山口弁ではそういう意味じゃないんだ…それだけでも覚えて帰って…

ネイティブの人、明確な使い分けがあったら教えて下さい…!

方言の集大成、山口弁の「ぶちえらい」で混乱

あーはいはい、「ぶち」ってアレでしょ?関西で言う「めっちゃ」とか「バリ」、いわゆる標準語の「とても」みたいに強調する意味の言葉でしょ?

うん、「ちょる」vs「よる」に比べたらよっぽどわかりやすい方言やね!

注目するところはそこじゃない。

お察しの通り「ぶち」も山口県全域で使われてる大変一般的な山口弁なんだけど、実は「えらい」も立派な山口弁

「えらい」=「疲れた
「ぶちえらい」=「とても疲れた

初めて知ったとき「うそでしょ?!」ってなった。

しかも山口県民は「立派」という意味の「偉い」もやっぱり「えらい」と言うらしく、文脈で判断してる様子。えぇ…(困惑)

山口県民が自分自身に対して「ぶちえらい」と言ってるならまだいいんですよ。

もし、山口県民に「ぶちえらいねー」とか「ぶちえらかったじゃろー」とか言われたら、瞬時に「すごい疲れたねー」「すごい疲れたでしょー」という意味に直結出来る自信がない…!

何十年も「えらい」=「偉い」一択で過ごしてきたので、文脈関係なく、とにかく「偉い」と褒められてると勘違いして「ありがとうございます~ウフフ」とか返しちゃいそう…

まとめ

どうですか!山口弁ってそんな感じなんだなぁ~って伝われば幸いです。

ちなみに、筆者は東部在住なので、今回書いた記事は主に東部の方言で、世代的には結構上です。若い人はそこまで訛ってない人も多いです。たまにガッチリ訛ってる人がいるぐらい。

西部はまたちょっと違った感じでね…それこそ正直言ってよくわからない。

もっと言うと、ネイティブの東部民に西部方言について聞いてみたことがあるんだけど、彼らもよくわかってない。(困惑)

それでも快適に暮らせる県、それが山口県です。

以上、強引に締めまして今回の記事を終わらせて頂きたいと思います。

おしまい

実際、山口県民ってどんな感じよ?

たぶん全国的にそうだと思うんですが日常生活で山口の情報ってほとんど聞かないですよね。 さて山口県民はどんな人たちなのか?5年ほど山口で生活して気づいた山口県民の生態をレポートしたいと思います。