田舎では何かとネット頼みのことが多いので、回線事情は死活問題。
今回は我が家(山口東部の田舎)の状況と、山口県のリアルなインターネット環境をお伝えするよ!
移住してから今までの接続環境
2013-2015
回線:NTT西日本 フレッツ 光ネクスト マンションミニ スーパーハイスピードタイプ 隼
プロバイダ:BIGLOBE
↓
2015-2018/04
So-net光コラボレーション
(※2018/05 無事回線を元に戻したよ)
現在(2018/04/10記事公開当時)の状況
正直言ってSo-net光コラボレーションに変更したのは大失敗だった。
変更後、夜などの混雑しやすい時間帯で下り1Mbpsすら出なくなったよ…。
BIGLOBEの頃も決して速くはなかったけど、調子が良ければ50Mbps以上、遅くても10Mbps程度は安定して出てた。
回線の変更を検討していると、2018年の1月ぐらいにSo-netから「ご使用のエリアで回線速度が改善する」との電話があり、IPv6対応サイト閲覧時は速度が改善するというではないか。
詳細は忘れちゃったけど、たぶん↓のページの内容についての案内だったんだろうな。
その後、確かに一部サイトでは回線速度が多少改善されたけど、それでも下り最速で3,40Mbps程度。
というかそれよりも、IPv6サービス始まってから回線自体がプツプツ切れるようになった。頻度としては夜の混雑時間帯で30分に1回程度、昼でも3,4時間に1回ぐらいは切れる。
本当に回線が変わったせいで速度が落ちたのか?
回線速度の文句を言うにあたって、本当に回線以外に速度低下の原因がないかどうか確認したよ。以下が回線以外の容疑者リスト。
容疑者① 使用している機器
我が家にはデスクトップPC1台、ノートPC6、7台、スマートフォン2台、iPhone1台、iPod touch1台があり、普段は大体デスク1台、ノート2台、iPhone1台、iPod touch1台がネットにつながってる状態。
上記の機器のOSはWin7、Win10、Android4.4、iOS。
速度が遅い時は上記のどの機器を使っていても遅い。そして、回線が切れる時はその時使用している全ての機器で切れる。
つまり、デスク or ノート、PC or スマホ、OSの違いによる影響はないということ。
容疑者② LANケーブル
LANケーブルには「カテゴリ」と呼ばれる「世代」のような違いがあるの知ってた?
「LANケーブル カテゴリ」等で検索すればすぐ情報が見つかるので説明は省略するけど、要するに旧カテゴリのLANケーブルを使用している場合は速度が十分に出ない可能性があるということなんだよね。
通信速度で言うと「1Gbps以上」と謳っている回線を契約している場合は、少なくとも「カテゴリ5e」以降の世代じゃないと速度が落ちてしまう。
我が家のLANケーブルは「カテゴリ5」だったので、全て「カテゴリ6」に交換したけど、速度は特に変わらず…。
したがって、LANケーブルもシロ。
容疑者③ ルーター
我が家はNTTから無線LANルーターをレンタルしてたんだよね。
若干挙動がおかしいな、と思うことが何度かあったので、これを機にBAFFALOのルーターを購入し、レンタルをやめてみた。
結果、回線速度になんら変わりなし。
したがって、ルーターもシロ。
結論
回線速度に関する他の容疑者は問題なかったことを確認したので、やっぱり回線を変更した影響により回線速度が落ちた、プツプツ切れるようになったと判断していいと思う。
我が家の回線が悪いのか、山口県のネット環境が悪いのか?
さすがに山口県の全世帯を1件1件測定出来ないので推測で言うけど、元PC修理屋の勘としては「我が家の回線(立地)は山口県内でも悪い方だと思うけど、山口県自体も決して環境がいいとは言えない」。
回線速度を測定した山口県民で、「3桁Mbps出た」というレビューを割と見たことあるんだけど、ほとんどが西部か北部の人。東部は周南・下松以外だと速度が遅いお宅の方が多そう。
「1Gbps以上出たよ」と言ってる山口県民に至っては1度も見たことがない。まぁ理論値なのでこれはどこでもそんな感じだろうけどね。
2018年6月追記: 回線をフレッツ光に戻した後の速度はこれぐらい
速度載せるの忘れてた!
5月に回線を光コラボからフレッツ光+BIGLOBEに戻した。
平日の昼間など、特に混まない時間帯で測定した結果、平均して約40Mbps程度は出たよ!
ほれ見てみい!!やっぱり回線が原因やないか!!
で、混雑する(光コラボで1Mbpsすら出なかった)時間帯では、平均して約8Mbps程度。こっちはちょっと微妙やねー。
まぁ周囲の利用環境にも依存するところがあるのでアレだけど、少なくとも回線は切れないし、1Mbps出ないなんてことはない。
これだけでも十分な成果いねほんまに…
どうしても速度に納得いかなかったらプロバイダ変更してみるとか手があるもんね!その都度NTTの回線解約して新規契約し直す必要がないだけでも相当ありがたい!
そもそも山口県にはサービスエリア外の地域が山ほどある
インターネット回線でも携帯電話でもそうですが、山口県はまずサービスエリア外の地域が都会に比べてかなり多いので、人が住んでないようなところはもちろん、住宅地などでも微妙にサービスエリア外、ということがよくある。
実際、我が家は割と海に近い地区だけど、若干盆地のようになってるエリアなので、WiMAXや一部の光コラボレーションは「提供エリア外」と判定されてしまう。
もし提供エリア内だとしても、最新の速い回線はまだ山口まで提供されてないことが多いので、旧規格の回線を使用することになるんだよね。
携帯電話(docomo)で言うと、我が家のエリアでLTEが使えるようになったのは2016年頃だったんじゃないかな。2019年4月現在でもまだLTE225Mbps~37.5Mbpsのエリアが全然多くて、1288Mbps~988Mbpsはほんの一部しかない。
さらに言うと、我が家は確かにLTE提供エリア内にあるんだけど、自宅の中では窓際1m以内ぐらいにいないと通話が途切れるぐらいの電波状況。同様に、ポータブルWifiも窓際に置かないと全く電波を拾わない。窓際に置いてもなんとか繋がってるレベルの電波だけどね。
山口県の田舎エリアでネットを使う心構え
山口県内でも田舎な方のエリアに住む場合、「スマホ(とテザリング)だけで生活」という考えは論外。
家の真ん中でスマホが快適な速度の電波を捕まえられるならまだ問題ないだろうけど、それでもスマホの速度制限対策を兼ねて、家に1本インターネット回線(ルーターあり)を引くことをおすすめするよ。
混雑する時間帯は速度が落ちるとしても、家ではスマホも家の回線に繋げばスマホの料金プランを容量の少ないものに落とせるし、何より家のどこにいても安定してネットに接続出来る。TVやPCなど、他にネットに接続出来る機器があるなら引いておいて損はない!。
あと、個人的に周囲でよく聞くのは、昔からある第一線の会社が提供しているサービスを選んだ方がいい説。
携帯電話ならdocomo、インターネットならNTTフレッツ、という感じで。
携帯電話が全国的に普及した後も、山口県内では数年間docomo以外は使い物にならなかったらしいんだよね。未だにソフトバンク、auユーザーが「通信が不安定」と言ってるのもよく聞く。特に災害時(山口県の被災以外に、遠方の他県が被災した場合も含む)に不安定になりやすいみたい。
インターネット回線で言えば、NTT西日本が提供するフレッツ光の提供エリアは山口県でもだいぶ広くなったので、提供エリア内であればフレッツ一択で問題ない。提供エリア外の一部で利用されているケーブルインターネットなどは、速度が未だに半端なく遅いらしいからね。
光コラボレーションはどうよ?
ここ数年、急速に普及した光コラボレーション、上に書いた通り我が家では「大失敗」だったので、個人的にはあまりおすすめしないね…。
もちろん「快適に使えてるよ!」という人もたくさんいるだろうけど、可能性としては「山口県内でも都会の方に住んでて、周りで同じ光コラボのサービスを利用してる人が少ない人」がほとんどなんじゃないかな。
光コラボについては、サービスが開始直後から、料金も安くなるということでみんな一斉に乗り換えたおかげで、回線の供給整備が追い付いてないという話もよく聞くよね。なんとも皮肉な。
その場合、人口が集中しているエリアから順次改善されていくのが普通なので、山口県の環境が改善されるのはかなり後回しになるだろうね。それなら若干割高でも老舗の回線を使った方がよくない?今、割と回線が使い物になってないので本当にそう思う。
結局どうよ?
やっぱり田舎はネット環境が不便だな、って思った?そうなんだよ。不便なんだよ割と。
でもちょっと待って、回線選びが成功すれば40Mbpsぐらいは出るんだよ田舎でも。つまり生活する上では支障ない程度(調べものやネットで買い物等)のネット環境には出来るということ。
この速度でも不便だと感じる方は、オンラインゲーマーや動画を大量に見る人、大きなデータをダウンロードすることが多い人じゃないかな。
このような趣味をお持ちの方は、山口県の田舎には向いてないかもね。少なくとも西部の都会エリアで暮らした方が、快適なネット環境で過ごせる可能性は高いよ。
今の時代、田舎ほどネット環境大事だからね。移住前によーく調べるんやで…。
田舎でWiMAX使えるかどうかも検証したよ