山口弁についての資料は割とたくさんあるけども、イントネーションについてはあまり書いてないんだよね。それもそのはず。文字で音の抑揚を伝えるのは難しいから。
今回はその山口弁のイントネーションを強引に視覚化してみたよ。
山口弁のイントネーションはどちらかと言えばクセが少ない
関西圏の方言にくらべたら、よっぽど標準語に近いんじゃないかと思う。
まぁお隣の広島や九州もそうだけど、方言さえ封印したら割と標準語に近づけるぐらいのイントネーションじゃないかね。
「方言」が少ないわけじゃないよ!方言自体はそこそこ多いけど、イントネーション的には関西圏ほどクセはない、という意味ね。
一番「山口感」が出やすいのは数字のイントネーション
1000以下の数字はそんなにクセはないんだけどね。標準語より抑揚の幅が広いだけで、メロディは一緒。
メロディともどもクセが出るのは1000以上の数字から。よーし頑張るぞー!
1000単位の数え方
1000は「せん」と言いますが、お金絡みの時とかは「いっせん」と言うこともあるよね。
その感じで1000から9000までを山口弁で言うと、イントネーションはこんな感じになるよ。
標準語で同じイントネーションの単語 | |
1000(いっせん) | 日清 |
2000(にせん) | ニシン(魚) |
3000(さんぜん) | 妊娠 |
4000(よんせん) | 香港 |
5000(ごせん) | 小判 |
6000(ろくせん) | 松潤 |
7000(ななせん) | 松潤 |
8000(はっせん) | 日清 |
9000(きゅうせん) | デーモン |
どうよ!
標準語圏の方、「日清、ニシン、妊娠、香港、小判、松潤、松潤、日清、デーモン」と言うのと同じイントネーションで「いっせん、にせん…」って言ってみそ。
これであなたも立派な山口弁スピーカー。
キリの悪い数字のイントネーションはどうなるのか
googleショッピングで適当に「山口」で検索して見つかった車エビを例に説明するよ。

このエビの値段を山口弁で言うと、

です。
ちなみに、標準語では

じゃないかね?わかりづらい?
百聞は一見に如かずの逆を行け
山口弁のイントネーションが気になってきた方は、ぜひ現地に聞きに来てね。
頑張って視覚化してみたけど、コレ絶対現地でネイティブのイントネーションを聞いた方が早い。笑
山口全域で大差ないとは思うけど、もしかしたら他の地域では若干違うかもしれない。少なくとも東部(の主に上の世代)はこんな感じ。
ちなみに、これまで福岡、広島ではこの数字のイントネーションのクセを聞いたことがないので、マジで山口限定のイントネーションなんじゃなかろうかと思う。
何が何だか全くわからなかった山口弁についてはこちら