フルタイムの仕事を辞めて無事パートタイマーになった。ので、今回は離職して再就職した時にもらえる再就職手当の申請から手当を受け取るまでの流れをまとめたよ。
前回の記事はこちら
今回の再就職先について
今回の退職から再就職までの一連のポイントはこんな感じ。
- 自己都合で退職した
- ハロワで就職先を紹介してもらった
- 失業手当給付0日で再就職した
- 再就職先での雇用形態はパート
- 週20時間の勤務予定
- 前職に比べて収入が下がる
書いててさみしくなったけど、まぁこんなんですわ。
再就職手当と失業手当の違いや、どっちが得なのかは別にまとめたのでこちらでどうぞ。
再就職手当の申請手続きをしよう
雇用保険説明会以降、必ずハロワで手続きをしなければいけないイベントは、以下の7つ。(「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」に下記のイベントの詳細と各手続き期限、必要な書類が一覧でまとめられてるよ)
- 受給期間を先延ばしにしたい時
- 就職が決まった時 (最初の失業認定日以降に就職)
- 早期に再就職した時 (最初の失業認定日前に就職)
- 障害者等がハロワの紹介で就職した時
- 氏名、住所等を変更した時
- 病気やけがで15日以上働けない時
- 死亡した受給者の給付を遺族が代わって受給する時
今回、再就職が決まった時点で3に該当したのでハロワでの手続きが必要。
3の手続きの期限は「就職した日の翌日から1か月以内」で、必要な書類は「再就職手当支給申請書」と「受給資格者証」と記載されたよ。
2と3の違いは気にしなくても問題なし。(後述)
再就職手当は郵送でも申請可能だけどおすすめはしない
上記の通り、早期に再就職した場合は就職した日の翌日から1か月以内にハロワで手続きが必要って書いてあるんだけど、就職先によっては平日にハロワまで行くのは難しいよね。
なので再就職手当の申請は郵送でも可能。その場合は自分で書類を揃える必要があり、郵送後はハロワで支給要件を満たしてるかどうかの審査を待ったりと、ちょっと手間はかかるけどね。
勤務開始日が決まったら、まずはハロワに行くのがおすすめ
郵送で出せるっちゃ出せるんだけど、書類を1から調べて揃えるのも大変だし、提出後に不備があったら面倒なので、勤務開始日の前にハロワに行って、目の前で書類の書き方や支給要件の確認をしてもらうことをおすすめするよ。
「じゃあ早速明日から出勤出来ますか?」みたいな場合でも、採用の連絡が来たその足でハロワに行った方がいい。それぐらいハロワで直接手続きすることにはメリットがあるよ!
実際の申請手続きの流れ
再就職決定の報告
就職希望先(以下「事業主」)から採用の連絡が来た後ハロワに行き、受付で「再就職が決まったので再就職手当の手続きに来た」旨を伝えると雇用保険窓口に誘導されるので、雇用保険窓口でも同様に再就職が決まったことを伝える。
ハロワ側で状況確認
事業主は採用通知後、ハロワにも雇用形態や勤務条件などの結果を連絡するので、その情報を元に、ハロワが採用条件と支給要件を満たしてるかどうかを確認する。
もし不明な点があればその場でハロワから確認されるので、誠実に回答しよう。
今回は、事業主がハロワに報告した就職日と、私がハロワに報告した就職日に差異があったので、ハロワがその場で直接事業主に電話して確認してくれたよ。(結果は事業主側のミス)
ハロワの指示に従って書類作成
再就職手当が受給出来そう、と判断されたら、次は失業認定報告書と再就職手当支給申請書を書くんだけど、ハロワの職員さんが「ここに〇つけて下さい」、「ここに日付書いて下さい」って全部教えてくれるので、何も考えずに一発で正確な書類が作成出来るのだ。素晴らしい。私が「就職が決まり次第ハロワに行け」と力説する最大の理由はコレ。
私の場合、週20時間以上の勤務で1年以上の勤続が見込まれる為、再就職手当が受給出来そう、と判断されたよ。
1年以上の勤続が見込まれる判断基準は、求人票の「雇用期間」の欄に「雇用期間の定めなし」もしくは「契約更新の可能性あり」と書いてあるかどうからしい。
「契約更新の可能性あり」になってれば「(条件あり)」と書かれててもOKみたいだよ。
ハロワ側での登録処理
失業認定報告書はその場で雇用保険窓口に提出、再就職手当支給申請書は事業主に証明欄を記載してもらわないといけないので、その日は持ち帰る。
事業主に証明欄を記載してもらったら、雇用保険受給資格者証と一緒にハロワに郵送して手続き完了となるんだけど、可能であれば、直接ハロワに提出することをおすすめするよ。
雇用保険窓口で登録処理を行った後、「就職」と書かれたカード(柳井のハロワの職員間の連絡用カードだと思われる)を渡されて、受付でそのカードと雇用保険受給資格者証を渡すように誘導される。
受付に「就職」カードと雇用保険受給資格者証を渡して数分待ってると、就職相談窓口に呼ばれる。
呼ばれたものの、座るほどの用事もなく「登録完了したので今日はこれでおしまいです。ご就職おめでとうございまーす。」でその日は終わり。
就職先で書類の記載を依頼する
勤務開始日に就職先のボスとか事務の人に「再就職手当申請書の事業主側の記載をお願いします」と伝えて再就職手当申請書を渡す。
誰がハロワに再就職手当申請書を提出するのか問題

ちょっと話がそれるけど、いろんな体験談を見てみると、どうやら事業主が再就職手当申請書を記載してそのままハロワに提出しちゃうパターンが結構あるっぽいんだよね。
雇用保険窓口で「再就職手当の申請にあたって」という書類ももらったんだけど、この説明を見る限りだと、
①受給者が受給者の欄を記載して
②受給者が事業主に事業所の欄の記載を依頼して
③事業主が事業所の欄を記載して受給者に返却して
④受給者がハロワに提出
が正解っぽいんだよね。どうなんかね。
就職先から書類が返却されてきた
私の場合、就職先に再就職手当の記載を依頼してから返却まで約3週間かかった。思ったより遅かったよね…。上記の説明通り、受給者が提出するパターンでOKだった。
また、再就職先によりけりだけど、本社と勤務先が違う場合や、再就職先が機敏に動いてくれない場合は、期限ギリギリになっても返却してくれない可能性があるので、2週間ほど経過して返却されてこないようなら一旦事業主に状況を確認した方がいいよ。
雇用保険受給資格者証を一緒に事業主に渡してしまってる場合は、気を利かせて(?)事業主側でハロワに提出してくれちゃうこともあるのかな?ようわからん。
ハロワに書類を揃えて提出
残るは揃った書類の提出のみなので、それこそ「郵送で構いませんよ」とハロワから封筒まで頂いてたけど、不備があったら嫌なので直接ハロワまで提出しに行ったよ。
不備がないことを確認してもらうと、いつぐらいに再就職手当が振り込まれるのか、就業促進手当が受給出来るかどうかについても説明してもらえた。
再就職手当は基本的に書類提出後1週間程度で受給出来ると言われているけど、それはあくまでも事業主が機敏に対応してくれた場合の話らしい。
書類提出後、事業主は「雇用保険被保険者資格取得届」というものをハロワに提出しなければならないらしく、その提出から1週間程度で手当が振り込まれる流れなんだって。
まぁ、もしなかなか提出されないようならハロワ側で催促するので、受給者は特に何もアクションは起こさなくてOKとのこと。
手当を受け取る
ハロワに書類を提出後、5日ぐらいで「就業促進手当支給決定通知書」がハロワから届いた。「就業促進定着手当」と紛らわしいねこの名前。
「手当の種類」欄には「再就職手当」と記載されていて、支給決定金額も記載されてたよ。
支給決定日の翌日からおおむね1週間以内に振り込まれる、と書いてあり、私の場合はこの通知を受け取った翌々日ぐらいに振り込まれてた。
これでひと段落。
せっかくなので就業促進定着手当も狙う
「就業促進手当」とは、ものすごく簡単に言うと、新しい就職先の給料が前の職場の給料より下がる場合に、差額分以内で手当が受給出来る制度。
「今回の再就職先について」の項目で書いた通り、前職より給料が下がる見込みなので就業促進定着手当も申請する予定だよ。
2018/10/31追記: 就業促進定着手当申請したよ!
思ったより支給額が多かったので、忘れずに申請した方がいいよ!
就業促進定着手当の申請の流れについてはこちらでまとめたのでどうぞ↓
1か月以内に再就職手当申請書が出せなくても諦めないで!
事業主がモタクサしてたり、うっかり期限が過ぎてしまった場合でも2年以内なら給付を受けることが出来るよ!
雇用保険には「時効」という考え方があり、期限の1か月を経過してしまっても、時効の2年以内であれば手続きは可能なんだって。
ただし、その場合は支給が遅くなってしまうこともあるようなので、出来るだけ期限の1か月以内で申請するようにしようね。
厚生労働省: 申請期限が過ぎたことにより給付を受けられなかった方へ(pdf)
ハロワは早め早めの行動をすごく歓迎してくれる
みんな就活しながらの申請やら手続きやらで余裕がなく、不備が多かったり、期限ギリギリで慌ててハロワに駆け込んだりするんだろうね。
とにかく前倒しで1個1個ハロワに確認してから行動するとお互い楽だよ。
「就職決まったらどうすればいいですか」とか「次来る時に必要な物は何ですか」とか先に聞いておくと、ハロワから「次はこうしてください、ああしてください」と指示がもらえるし、書類もハロワがその都度必要な書類を用意してくれて、「〇日までにこれを提出して下さい」とか「次は〇〇を一緒に持ってきて下さい」とか全部説明してくれるよ。
ハロワによって差はあると思うけど、少なくともハローワーク柳井ではかなり歓迎ムードでいろいろお世話してもらったよ。
しょっぱなにやらかした盛大な勘違い
上記の通り、早期に再就職した場合でも就職が決まった時点で、まずハロワに行った方がいいと思う。
私は就職日が日曜と決まって、受給資格者のしおりで次の行動を確認した時、「ハロワで必ず手続きをしなければいけないイベント」の2に該当してると勘違いしてしまい、2の手続きの期限は「原則として就職日の前日」と記載されていたので慌ててハロワに行った。
そして「就職日の前日が土曜でハロワが休みだから、金曜日の今日来ました」と言ったところでその日は木曜日(さらに1日前)だったと気付く始末。
結果的に、「再就職がうれしくて報告しに来た」みたいにはなったけど、手続き上は特に問題ないどころか、むしろスムーズだったので、仕事が決まったらまずハロワに行こう。
おしまい