みなさんスウェーデンにどんな印象をお持ちでしょうか。IKEA?福祉?
VOLVOなどの車や機械、紙の輸出がさかんな北欧の国なんだけど、それ以上にスウェーデンが世界的に輸出しているものと言えば、ポップソングなんだぜ。
日本でもっと広まれスウェディッシュポップ!!
世界的に知られたスウェディッシュ歌手たち
Avicii、ABBA、Ace of Bace、どれか1個ぐらい名前を聞いたことないかな?え、ない?
いや少なくともABBAぐらいは曲を聞けば「あぁ!」ってなるはず!
ね?TVやらCMやらで聞いたことあるっしょ?
北米やヨーロッパのヒットチャートでは、上記の歌手たちを筆頭に、意外とスウェーデン出身の歌手がたくさんランクインしてきてるんよ。
洋楽好きの方なら上記の有名どころ以外の名前もたくさん挙げられるんじゃないかな。
スウェーデンのポップソングの質が高い理由はEurovision
ワイはもうユーロビジョン芸人として生きていきます。(ユーロビジョンタグも見てみてね)
実は、ユーロビジョンでのABBAの優勝をきっかけにスウェディッシュポップの世界的人気が始まったと言っても過言ではないのだよ。
スウェーデンのブランディング戦略
1970年代、スウェーデンはまだ北欧の小国で国際社会での発言力が無く、ヨーロッパの片隅で苦労してたらしい。
国民の間にも漂う重い雰囲気の中、政治家たちが世界での発言力を高める為に仕掛ける「スウェーデンキャンペーン」の武器に選ばれたのは、なんと「音楽」。
音楽を武器に世界へスウェーデンの名前を広め、ブランディングしていこうという方向になり、その一発目の目標となったのが「ABBAのユーロビジョン優勝」、そして見事達成し、国際的にも「こないだのユーロビジョン、スウェーデンよかったよ~」とか言われるようになり、国際社会でのブランディングに成功していったという歴史があるとかないとか。(弱気)
いわば国家政策からスタートした昨今のスウェディッシュ音楽界。
スウェーデンの国内予選はアツイ
そんなスウェーデンでは今でもユーロビジョンの地位が高く、ヨーロッパ最大規模の国内予選を通過しないとユーロビジョンのスウェーデン代表にはなれない。
その国内予選は「Melodifestivalen(メロディフェスティバル)」と呼ばれ、時期によって若干の構成変更はあるものの、大体の場合は4ブロックの準決勝と、敗者復活枠による決勝戦で構成されている。もはやこの時点でユーロビジョン並の戦い。
2015年にユーロビジョンで優勝したMåns Zelmerlöw(モンス・セルメルロー)も、3度目のメロディフェスティバル(めんどいので以下「メロフェス」)の挑戦でようやくスウェーデン代表になれたんよ。
これだけの狭い門をくぐったメロフェス優勝者は、いわばスウェーデンが選び抜いた猛者。この厳しい国内予選のおかげで、スウェーデンは現在歴代2位の優勝回数を誇る。(1位は90年代の強豪国アイルランド)
そんな厳しい国内予選、まずスウェーデン代表になるには相当のクオリティを出してこないといけないわけだけど、これだけ門が狭いと、門をくぐれなかった歌手たちのレベルも相当高い。
門が狭すぎて通過できなかった一例:「BWO」
なんとメロフェスに4度挑戦し、何度かいいところまでは行ったけど、結局彼らは1度もスウェーデン代表にはなれなかった。
このBWO、実はavexから日本デビューしていて、2009年のレコチョクでビヨンセなどの強豪に紛れて最高4位までつけたことがある。なのにメロフェスで勝てなかった…
BWO解散後、ボーカルのMartin Rolinski(マーティン・ロリンスキー)がソロで挑戦したこともあったけど、やっぱり勝てず…
BWO以外にも、もはやスウェーデンでは才能ある人が渋滞してて、なんやかんやでメロフェスに8回出場しても未だ代表になれてないイケメンもいるんやで…
本題:未だ世に出てきてないデビッド・リングレン(David Lindgren)
BWOと同じく、何度も挑戦して未だメロフェスで勝ててないのが、デビッド・リングレン(David Lindgren)。ようやく本題…
歌唱力、スタミナ抜群でダンスまでこなす彼、これまでメロフェスに3回出場してるものの、惜しくもスウェーデン代表を逃してるんよね。
変な方向から世に出てしまったデビッド
メロフェスでは各出場者のパフォーマンスの合間にショートブレイクがあって、スペシャルムービーやプレゼンター一同によるパフォーマンスを挟むのが恒例になってましてね。
2017年はプレゼンター(進行役)としてメロフェスに登場したデビッド。一応「裏方」として出演したにも関わらず、出場者を上回る破壊力を披露してしまう事態が発生。
その動画がこちら。(YouTubeに飛んでね)
※彼は歌手です。
21曲の歴代メロフェスヒットメドレー。
その当時のパフォーマンスやダンスを真似しながら歌ってるんだけど、生歌でこんだけ動きながら歌っても揺らがない歌唱力、幅広過ぎる声域、息切れしない体力、スゴくない?
一進行役のパフォーマンスとしてはかなりのハイクオリティよコレ。過去のメロフェス人気曲をいろいろ見てからこの動画を見返すとさらに楽しめるよ。
結局、この動画はそこらの出場者の10倍ぐらいの再生数という異例の事態に。
どうしてこうなった。
元ネタとなった曲をメドレーの曲順通りに再生リストにまとめたよ。
そしてメドレー芸人に…
メロフェス用の「スペシャルパフォーマンス」のはずが、あまりに好評過ぎて「Diggiloo」というスウェーデン版のサマソニ的な野外音楽イベントでも披露することに。
生歌どころか生演奏。ちょっと「営業用」に簡略化されてますやん。
2018年のメロフェスにももちろん呼ばれる
2017年のパフォーマンスが好評すぎて、当たり前のように2018年もプレゼンターとして参戦したデビッド。
その2018年に披露したパフォーマンスがこちら。
そこには「Bee GeesのStaying Aliveを歌いながらポールダンスを披露する」という、わけのわからない方向へ進んだデビッドの姿が…!
何回も言うけど、こんだけの動きしてて息切れせずに歌ってるのすごくない?特に引き締まった体でもないのに。笑
早く世に出てくれデビッド!
もはやネタ感が強くなっちゃったけど、彼の本業は歌手。
全力でふざけてても隠しきれない彼の歌唱力、声量はものすごい武器だと思うんだ。なんだろう、曲に恵まれないのかな。
世界的ヒット曲が出てきた時、「それ以前から彼には目をつけてたんだぜ」って言いたいのでこの記事書いた。(正直)
興味が湧いたら彼の曲も聞いてみてね。王道ポップの元気ソング多め!
おしまい
みんなが苦戦するメロフェスで、2005年に初参戦初優勝を果たしておきながら、いまいちキャラを見失ってるドヤ声の持ち主がこちら