この度、腕時計が必要になったので、学生時代に使っていた腕時計を掘り起こしたよ。
10年以上使ってなかったので電池は切れてたけど、自分で簡単に電池交換出来たので覚書として交換手順を残しておくね。
ベルトを外す
ベルトが繋がったままだと作業がしづらいので、まずベルトを外す。(慣れれば外さなくても出来るヨ)
左の画像の金具部分を拡大したのが右の画像ね。
矢印の先にある丸い部分を先のとがったもので押しながら、矢印の右側の方のベルトを上にずらすと外せるよ。
先ほど押した丸い部分は左の画像の側面の部分で、中にバネが入っていて両端の細い部分を内部に押し込める構造になっている。
裏蓋を外す
ちょっと見づらいけど、左の画像の矢印の部分にだけ溝のような隙間があるのがわかるかな?
通常は文字盤の「9時」の裏側にあるハズ。時間を合わせる時に引っ張るネジがついてる方の反対側ね。
その溝の部分に工具(薄くて頑丈なヘラみたいなのがあれば何でもOK)を斜め上から差し込んで、テコのように押し下げると裏蓋が浮く。
裏蓋に防水のゴムパッキンがついてるので、ちゃんと開けられれば右の画像のように隙間から黒いゴムが見える。
電池を取り出す
裏蓋を外すとこうなってるので、電池と電池を押さえてる金具の間にピンセットなどの細いものを入れて、手前にそっと持ち上げると電池が取り出せる。
ちなみに、ピンセットで電池を持つ場合はショートしないよう、必ず図のように持ってネ。
純正電池の型番
一応、純正電池の型番もアップしておこう。
純正品はSEIKOのSR621SWと書いてあるものがついてたよ。
近所のホームセンターとセリアではこの電池の取り扱いがなく、画像の右の電池はダイソーで見つけたもの。
とりあえず家電量販店、ホームセンター、100均のかで見つかると思うよ。少なくとも血眼で探すほどマイナーな型の電池ではない。
電池の処理
取り外した電池はショートしないようにセロテープ等で絶縁しておこう。
電池の取り付け方
図のように電池を収める部分にはなんか白い枠みたいなのが敷いてあって、その左上辺りに電池を押さえる小さな金具がある。
その小さな金具をちょっと押しながら電池をはめないといけないので、金具に電池の縁を合わせ、金具側から電池をはめるようにしよう。
金具側に電池の縁を合わせたら、その対角辺りを軽く押すと電池がはまる。
電池が正しくはまれば時計の針が動き始めるので、そっと持ち上げて下からのぞき、ちゃんと動いてるか確認しておこう。完組みしてから動いてなかったらめんどくさいからネ。
逆の手順で元通りに組み上げる
無事、電池を取り付けたら裏蓋をはめてベルトを組み直す。
裏蓋はパチっとはまる感覚はない。なんかゴムのむにゅっとする感覚しかないので、裏蓋をよく押さえて、しっかり全体が閉じていることを確認してね。
完成
以上で作業は終了。
後は通常通り時計を合わせてネ。
補足:工具について
最近は100均でも腕時計分解用工具が売ってるけど、腕時計を分解することなんかそうそうないと思うので、電池交換ぐらいならご家庭にあるものを代用で十分じゃないかな。
今回使用した工具は
- 竹串(つまようじでも可)
- 精密用ピンセット
- ホッチキスの針取り
だけ。
竹串はベルト分解時に使用、ピンセットはほぼ撮影用なので無くても問題なし。
一番困ったのが裏蓋。最初、精密のマイナスドライバーで開けようとしたんだけど、刃厚がありすぎてなかなか開けられなかったんだよね。
で、アレコレ探して一番しっくりきたのがホッチキスリムーバー。
薬局かなんかのおまけでもらったコレ。左側がホッチキスリムーバーで、右側のキャップを外すと精密のプラスドライバーが出てくるタイプ。
形状こそ若干特殊なものの、普通のホッチキスのおしりについてる針取りと厚み的には同じ。
←ホッチキスリムーバーと精密マイナスドライバーとの比較。
赤線より上がホッチキスリムーバー(黒い部分はただのカバー)
赤線より下が精密のマイナスドライバー(刃厚0.35mm)
画像ではわかりづらいけど、ホッチキスの針取りの方が精密のマイナスドライバーより微妙に刃厚が薄いみたい。
ということで、ホッチキスさえ持っていれば、電池交換ぐらいならその場で出来るよ。