運営者情報に書いた通り、自律神経失調症を患っていた時期があったんだけど、実際に出る症状は千差万別、「こういう症状が出たら自律神経失調症です」とはっきり線引きが出来ないのがつらいよね。
私自身も説明しづらい症状がたくさんあったので、一例として自律神経失調症が寛解するまでに経験した症状を詳しく解説していくよ!
今回は「自傷行為」について。
テーマがテーマなので、出来るだけ重くならないように書くけど、それでも読んでてつらいな、と思ったら遠慮なく画面を閉じてね。
わざわざ具合悪くなりにいく必要はないよ。
自律神経失調症で自傷行為?
実は当時、自傷行為をするせいで「境界性人格障害の疑いあり」と言われてたんだ。ということは、純粋な(?)自律神経失調症ではあまりみられない症状だったんだろうね。
まぁ確かに、自律神経失調症と診断された初期の頃は、割と精神的な症状がメインで表れていたので、判断するには何かと不安定で微妙な時期だったんだと思う。
どの程度のどんな自傷行為だったのか
1. ベタにリストカット
よく言われる、「かまってちゃんアピール」とか「死にたい」とかそういう発想でやっていたわけではなく、何と言うか、嫌なことや不安なことは全て左腕のせいで、それを成敗すれば今の苦しさが楽になるんじゃなかろうか、みたいな感覚だった。なぜか「息の根を止めなければ」、と考えていたので、左手の脈の部分を集中して攻撃してたね。
こんなんでも割と意識はしっかりしてる自覚はあったんだ。実際、しっかりしてたかどうかは別として。しっかりしてると思ってるからこそ、”敵”をやっつけないと、という謎の正義感が働いてたんだよね。我ながら何と戦ってたんだ。
2. 根性焼き (読み飛ばし推奨)
これは1回だけ。その当時、飲んでた薬の影響なのかなんなのか、痛みに対してだいぶ鈍かったんだ。
これ地味にものすごい他の人に聞いてみたい。精神系の処方薬飲んでる方で、やけに痛みに強い方いませんかね?
まぁそれは一旦置いといて、とにかく当時「やけに痛みを感じない」という自覚はあり、心底不思議だったのと同時に、「あーもうだいぶヤバい薬飲んでるのかなぁー」ってぼんやり考えたりしてた。
そこで、ある日ふと気づいたのが「タバコって火ついてるのに全然熱くないな」。
嫌な予感したね?したよね?そう、自分の手に近づけて確認してしまった。
「え?マジで熱くないな?ちょっとあったかいぐらい…?」でどんどん近づけてたら、皮膚が溶け始めた。「えー?(困惑)」
こんな感じ。
3. 飛び降り (読み飛ばし推奨)
当時住んでいた家はマンションの3階でした。
ハイ、嫌な予感したね?お察しの通り、その家のベランダから飛び降りて、着地した時に足首複雑骨折しちゃった。
正直言って、かなり記憶が飛んでるので、なんで飛ぶに至ったのかはあまり覚えてないんだけど、「行かなきゃ」という謎の使命感があったのは覚えてる。
そして、例によって痛みに鈍かった為、着地して右足首の両サイドのくるぶし割れてたにもかかわらず、そのまま歩こうとする始末。
ここですごくいらない豆知識を一つ。
両サイドのくるぶし割れた状態で歩こうとすると足にうまく体重を乗せられず、足首から上がズルっと横にずれちゃって歩けなくなるのだ。
4. 壁パンチ
当時の家は鉄筋コンクリートのマンションでしてね。
なんか恥ずかしいこととか嫌なこと思い出してあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!みたいな時あるじゃん?
そういう時に、衝動的に壁パンチする癖みたいなのが一時期あった。発作的に壁を殴っちゃってるので、自分で思いとどまろうとするも間に合わない。
で、壁がコンクリなので手の方が全力でダメージくらうのよね。
指のメリケンサックつけるあたりが内出血で紫通り越して真っ黒になっていて、常に包帯巻いてたので一時期は手だけボクサーみたいになってた。
5. ピアス
高校生にもなれば、校則次第ではピアス開ける子もたくさんいるよね。
一番最初は、確か病む前に左右の耳に1個ずつ開けた…はず…?(急に記憶に自信なくなった)
まぁ確か普通に耳たぶ左右1か所ずつだったんだ最初は。で、まだリスカとか始まる前だったと思うんだけど、左耳のピアスホールを拡張し始めたんだよね。最終的に2G(直径8mm)ぐらいまで拡げた記憶がある。なんで拡げようと思ったのかはちょっと覚えてないけども…
ところで、ピアス開けたことのあるみなさん、開けた時ってなんかイメチェン感なかった?心機一転!って、こう「新たな気分で生きていこう」みたいな。
自律神経失調症になってから、うつだのパニックだの気分の浮き沈みがすごくて、そんな中、なんとか辛さ、苦しさを捨てようとするきっかけに使ってたのがピアス。
最終的に、左耳5個、右耳1個、左手の親指と人差し指の間に1個開いてた。
左手の1個は、ピアッサーが誤って発射されて、左手の親指と人差し指の間に刺さってしまい、もったいないのでしばらくそのままボディピアスつけてたけど、結局邪魔になるのですぐ外したやつ。今はもう完全にふさがってる。
新たにピアスを開けた次の日は、やけに気分が晴れやかなんだよね。なんでなんだろうね?今日から生まれ変わるんだ!みたいな希望を感じるんだけど、それが何日ももたないのよね。
それでもリスカよりは明らかにまわりにばれない自傷行為なので、一番最後まで残った自傷行為がコレだった。
自傷行為をしてしまいがちな状況(ちょっと真面目な話)
自傷行為をしていた期間は基本的に「うつ状態」だった。
ぼーっとしちゃって考えがまとまらなかったり、逆に頭の中でいろんなことを考えすぎて次から次へと文章が浮かんでしまい、うまく説明することが出来ない状態だったので、歯がゆさのあまり突飛な行動に出ることがよくあったんだ。
とにかく当時は「常に親に迷惑かけてるな」って意識がものすごいあって、
具体的には
- 自分が病んだばっかりに親に迷惑をかけている
- 通院費などで金銭的にも負担をかけている
- 学校にも行けず勉強もまともに出来ていない
- 「普通」の人生のレールから外れてしまった
という耐えきれないほどの申し訳なさを感じていた。
それで精神的にいっぱいいっぱいのところ、病気自体による体調の悪さに加えて、時折発生する「自力で抑え込むしかないストレス」も抑えきれない状態になってたんだよね。
ここで言う「自力で抑え込むしかないストレス」とは、世間一般的に「スルーすればいいじゃない」という空気で済まされる程度のストレスのこと。体調を崩す前はグッと堪えてその場をやり過ごすことが出来てたんだけどね。とにかくもう何かと理性がきかなかった。
一例を出してみる
率直に言うと「人によるけども、自分は嫌だと思う状況」、まぁセクハラとかパワハラみたいに、誰がどれぐらいのことから嫌だと思うかわからないので、今、自分が嫌だと思ったことを言いづらいような場面に遭遇した時ね。
まぁ普段は犯罪レベルのことじゃない限り、「こういうことがあって傷ついている」と人にあまり話さない。なぜなら追い打ちをかけられる可能性があるから。
「気にしすぎだよ」「私なんかもっと〇〇だった(=お前のは大したことない)」「今だけだから」「そう見られてるうちが華だから」「それ普通」
今でもそういうのは人に話さず消化するんだけど、やっぱり精神的には傷ついてるんだよね。
病んでる時というのは、もうコップの水があふれるギリギリの状態みたいなもなので、こういうストレスを留めておけるだけの余裕がもうないんだ。
でも最後の理性が働いて、「ここでブチ切れて当たり散らしたら、また周りに迷惑がかかる」と踏みとどまるんだけど、結局自分で消化出来なくて、そんな自分に憎しみが向いてしまう。
その結果が自傷行為。
「つらかったね」という理解が欲しい時に得られないことを体験してしまうと、どんどん人に話さなくなるんだよね。
欲しいリアクションは得られなかったとしても、「問題ない」とか「大丈夫」というフォローを受け取ってる場合がほとんどなので、良かれと思ってしてくれたフォローを否定する失礼なやつにはなりなくないんだ。
フォローしてくれたこと自体を否定せず、尚且つ感じ悪くならないように、相手に申し訳ないと思わせないように「つらかったね、と自分の気持ちを理解してほしかった」ということを伝える能力も無いんです。病んでて頭もロクに働いてないので。
だから口を閉ざして自分を攻撃してしまう。それしか気持ちのやり場がなかったんだよね。自傷行為に走ってしまうのは、大体こんな感じで八方塞がりだと感じてしまった時じゃないかね。
理不尽なことを言われたり感じたりした時もそんな感じ。相手の考え方に寄り添いつつ「それは筋違いだ、理不尽だ」と反論出来る頭が無いのに、その場をサラっと流すことも出来ないので、その場では何も言わずに後で自分を攻撃する。それが精いっぱい。
少なくとも、自傷行為の傷や痕を隠すタイプの人はこんな感じじゃないかね。本人なりに迷惑かけたくなくて必死になった結果がコレなんです。
やっぱどう頑張っても格段に重い話になっちゃうね
はぁ~…
10年以上前の話だし「もう全然大丈夫」って思ってたけど、記事を書くにつれてアレコレしっかり思い返してみたら、やっぱり結構キツイもんやね。
ちょっと事と次第によっては後でこの記事削除するかも。もしこの記事を読んだばかりに具合悪くさせてしまってたらすいません。
一般的に聞く「メンヘラ」と言われる方々の自傷行為となんか違う気がしたので書いておきたかったんだよね。
自傷行為は確かに自分で傷つけてるんだけど、好き好んでやってる人はいないはず。
心が安定すれば必ず止まる症状だと信じているので、今、苦しんでいる方とその身近の方々、忍耐強く、焦らず、確実に快方に向かっていきますように。
おしまい
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