運営者情報に書いた通り、自律神経失調症を患っていた時期があったんだけど、実際に出る症状は千差万別、「こういう症状が出たら自律神経失調症です」とはっきり線引きが出来ないのがつらいよね。
私自身も説明しづらい症状がたくさんあったので、一例として自律神経失調症が寛解するまでに経験した症状を詳しく解説していくよ!
今回は「過呼吸(過換気症候群)」について。
過呼吸(過換気症候群)の基礎知識
基本的な症状は日本呼吸器学会に掲載されている内容が一番わかりやすいと思うので、リンクだけ置いておくね。
厳密に言うと、「過呼吸」によっていろいろな症状を引き起こす状態を「過換気症候群」と言うらしい。
初めて過呼吸(過換気症候群)になったときの状況
当時通っていた学校で6限目の授業を受けていて、その終わり際ぐらいに初めて過呼吸になった。
授業が終わる10分前ぐらいから「なんか息苦しいな」って思って、何回も息を吸い込んでたんだと思う。6限目の授業の終礼の時点ですでに過呼吸が始まっていて立ち上がることが出来ず、前後の席の子たちが「どうしたの?大丈夫?」とか言ってる声がするぐらいのところで一旦記憶が終わっている。
気絶したのか記憶が飛んだだけなのかわからなけど、一旦記憶が終わった後は保健室に親が迎えに来てて、保健の先生に「心療内科に行ってみてはどうか」みたいなことを言われていた記憶が出てくるので、どうにかして保健室に行く展開になったんだと思う。
どんな症状が出てたのか
スタートはとにかく「息苦しさ」。
急に酸欠になったのかな、と思うぐらい「息が吸えない!」って思ったね。
そして過呼吸が始まったら、
- 手足がしびれる
- 体が動かない
- 涙が出る
- 呼吸がめっちゃ速くなる
これ全部同時に出た。
「体が動かない」については、画像のような姿勢で体が硬直しちゃう状態だった。苦しいから体勢変えたいんだけど変えられず、立ち上がりたくても立ち上がれなかった。
あの、注目するところは顔じゃなくて手の方ね。手がこの状態で動かないの。足も座った姿勢のまま動かせない。
この姿勢でゼェハァしながら泣いてたから、あながち画像は間違いじゃないんだけどね。上で「涙が出る」って書いたけど、「号泣」に近い。(TДT)←まんまこれ
とにかく全身に力が入ったような感じで、どこも動かせないんよ。もうゼェハァするしか出来ない。それまで過呼吸になったことがなかったからどうしていいかわからず「ヤバい!苦しい!ヤバい!苦しい!」しか考えられなかったしね。
この一連を見てた同級生、トラウマになってないか今でもちょっと気になってます。
前兆のようなものがあった…?
初めて過呼吸になる少し前、自分の記憶力についてふと気づいたことがあったんだ。
それまで、暗記には自信があって、漢字や社会科など暗記勝負のテストって、他の教科ほど勉強しなくてもいい点が取れてたんだ。授業を聞いていれば自動的に覚えられる感じ。
それが、過呼吸が始まる少し前に、ここ1か月ぐらいの授業の内容が全く記憶出来てないことに気付いた。
その時の授業、世界史だったんだ。本来なら得意教科の世界史。前回までの授業内容をほぼ覚えてないことに気付いたけど、授業はどんどん先に進んでいく。
急に不安になったんだと思う。それから10~20分後、息苦しさを感じ始めた。そこからあっという間に過呼吸ですわ。そしてそれがすべての始まり。
一度過呼吸になるとクセになる
なんか語弊があるな。一度過呼吸になると定期的に過呼吸をやりたくなるわけじゃないのよ。息苦しくなりやすくなるって言った方がいいかな。
過呼吸に慣れるまでは対処法がわからなくて、息苦しくなったらほぼ100%過呼吸になってたんだよね。でも毎回過呼吸やるのも疲れるし、何よりも見た目が派手なので周りの目がすごい嫌だった。
当時高校生なんでね。周りも子供だらけなわけよ。
もちろん同級生とかは心配してくれる(むしろ見た目がアレだからおろおろ慌てふためく)けど、学年の違う生徒とか、遠くのクラスの人とかは
「オイあいつやべえ!なんかやべえやつが号泣しながらゼェハァしてる!」
ってなるからね。
だから過呼吸に移行しないようにする術が身に付いた。
過呼吸を自分のコントロール下に置いてやった
「息苦しさ」の記事でも書いたけど、何度か過呼吸を経験すると「あーこれヤバいやつやな」ってわかるようになるんだよね。
その時点でもう「過呼吸を短くまとめてしまう」。
- 過呼吸になりそうなパターンの息苦しさが始まった時点で、吸う方を多めで細かく呼吸を繰り返し、手足のビリビリが始まるまで続ける。
- 手足のビリビリが始まったらすぐに息を吐ききった状態で止め、苦しくなるまでそのまま止めておく。
- もう無理だなーってなったら、ゆっくり大きく息を吸って、ゆっくり吐ききるのを3回ぐらい繰り返す。
- そうするとあら不思議、息苦しさが治まってるヨ。
当時、この方法で何度もやり過ごした。たまに失敗して普通に過呼吸になってたけど。
ポイントは「たとえ過呼吸になっても慌てない」こと。「ヤバい!」とは思うけど、それで死にはしないから大丈夫。
本気の注意事項
上記にも書いたけど、あくまでも当時これでやりすごしたよー、って意味で書いてるだけなので、独断で真似しないようにお願いします。
もしパニック症状が強く出てる場合、手足のビリビリが始まった時点で手遅れになり、結局過呼吸になっちゃう可能性があるよ。
とにかく焦ったらヤツらの思うツボだ!
パニック症候群の方で過呼吸になる人もたくさんいらっしゃると思います。
とりあえず声を大にして言いたいのは、「過呼吸では死なないので慌てない」ということ。(無理言うなよって思った人もいるだろう…)
心がけだけでも!予備知識としてだけでもいいから頭の片隅に置いておいて!
過呼吸が起きてる最中の見た目が派手なので、過呼吸やってる本人も焦るし、全く知らない人が見たら重病レベルの一大事に見えるかもしれないけど、雑な言い方すると「放っておいても治まるやつ」だよ。治まるまで本人は苦しいけどね。
まぁ親しい人には軽く事情を説明しておくといいかもね。
おしまい
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