欧州各国もオンライン配信が充実してきたようなので、2022年のユーロビジョン国内予選は追える限り追っていこうと思う。
このページでは🇸🇮スロベニアの国内予選をまとめたよ。
システムが独特すぎて超手前から追い始めてしまったので、スーパー長い記事になっております…
EMA 2022
スロベニア国内予選は、どうやら「EMA freš」という、国内予選に参戦するための予備予選があるらしいんよね。
そのEMA frešから勝ち抜けた4組と、事前に選出された16組の合計20組で国内予選を行う。
国内予選は2ブロック制の準決勝から始まり、1ブロックにつき審査員と一般投票がそれぞれ3組ずつ選び、2ブロック分で計12組が決勝に進む。
予備予選のEMA frešについては2ページ目にまとめてるので、興味ある方はどうぞ。(膨大注意)
Semi-final 1
通し映像はこちらから↓
じゃあ全曲レビューしていきまーす。
July Jones – Girls Can Do Anything
アメリカっぽいなぁー(偏見)
なぜはこのテイストはあんまり刺さらんのよな。
David Amaro – Še vedno si lepa
歌うまいなぁこの人!
そりゃ映画の主題歌みたいな壮大なやつ得意でっしゃろ!
Le Serpentine – Tud teb se lahk zgodi
この手の曲はなんかベースばっかり聞いちゃう。
グループサウンズみたいなゆるさの曲。
Bowrain & Brina – Čas je
うん。なんか変な居心地の悪さを感じるな…(?)
LUMA – All In
予備予選勝ち抜け組。
いやほんと、なんでこんなホラーな曲にしたんやろな…
*予備予選の様子はこちら
Stela Sofia – Tu in zdaj
こちらも予備予選勝ち抜け組。
何と言うか、これと言って特には…。あるある!あるよ!って曲。
*予備予選の様子はこちら
Jonatan Haller – Obzorje
Samir & ViktorのSamirに似てるな!(伝わらない)
2番に入った瞬間歌唱力がちょいと不安定に。いやそれなら1番の時みたいにじっとしてていいやで…
Batista Cadillac – Mim pravil
文字通り後ろ体重なドヤいスタート。
全然伝わらんと思うけど、初期のBarbadosにラテンみ加えた感じ。
ボーカルの人めっちゃ歌うまいし、曲によっちゃ覚醒すると思う。
Zala Smolnikar – V ogledalu
めっちゃ歌がうまい雰囲気を出すのが上手な人。(一周回って辛辣)
2分半ってだいぶ短めの曲やね!
Manouche – Si sama?
2、3年に1回ぐらいこういう「老舗のバーで演奏してましたよね」みたいなブルース系もしくはジャズ系グループが登場するね。
個人的に全然嫌いじゃないしむしろ好きな方ではあるんだけど、このタイプがEurovisionで勝ってるのを見たことないんよな。(あっ)
Semi-final 1 結果
決勝進出は、コールされた順に
- Batista Cadillac
- Stela Sofia
- Manouche
- David Amaro
- LUMA
- July Jones
の6組に決定!!
Batista Cadillac、Manouche、David Amaroあたりは超納得。
ほんで、予備予選勝ち上がり組のStela SofiaとLUMAの両方が決勝進出もすごい。
Semi-final 2
通し映像はこちらから↓
んじゃレビューね。
Mia Guček – Independiente
スペイン代表とだいぶかぶってしまった感じ。
なんせもうスペインの方は代表に決まっちゃってるので、ここであえてかぶる芸風を送り出すかね?という不運さはある。
Gušti feat. Leyre – Nova romantika
…?微妙にうま…くない…?
浮力やらなんやらでわかりづらいけど、うっすら不安定な気がする。
基本的にカメラが近い。(小声)
Klara Jazbec – Vse kar imam
あんまり抑揚のないふんわりポップかな。
Verdan Ljubenko – H2O dieta
水ダイエットの歌。(直訳)
ほんとにこれ「水ダイエット」なんかね?なんか他に意味あるんかな。
間違いなく東欧、という感じの曲調。イマイチ音合ってない気がしなくもないけども、この人自体はたぶん普通にめっちゃ歌うまい人なので、難しいメロディなんだろうね。
Leya Leanne – Naked
予備予選勝ち抜け組。
この人こんな不安定やったかな。声張れば安定するみたいやけど。
*予備予選の様子はこちら
LPS – Disko
予備予選勝ち抜け組。
やっぱ曲で言えばだいぶいいよコレ。もうちょい歌唱力あれば余裕で行けると思う。
音が取れないわけじゃないんだけど、なんか棒読みになりがち。(棒)
*予備予選の様子はこちら
Anabel – Tendency
歌いだしの2小節ぐらいが完全にKylie MinogueのMiss a Thingで「へっ?」てなったぞww
動き始めたら急に不安定になったので、じっとしてていいやで…。
BQL – Maj
サビでピコピコするかも!って一瞬期待したけども、どっちかっつったら炎のランナー系やった。
意外(?)と正統派というか、実力派のデュオでびっくり。もうちょいガッ!とダンスダンスした曲を聴いてみたい。
Hauptman – Sledim
あーいいテイストっすよ!!
昭和のダンスホールで若干ねむみが来た感じ。リトアニア代表と仲良くなれそう。
Eva Moškon – Kliki
*なんかYouTube公式の方が削除くらってるようなので、公式サイトの方でどうぞ↓
思ったよりロックテイストではあった。
なんだろう、なんだろうな。全然悪くないと思うんだけど、なんかあのー…どっちでもいいな。(?)
Semi-final 2 結果
決勝進出は、コールされた順に
- Gušti feat. Leyre
- Anabel
- Leya Leanne
- BQL
- LPS
- Hauptman
LPS耐えた!!!!!
Mia Gučekはたぶんスペインがまだ予選やってなかったらいけた気がしないこともない。
そもそものアレなんだけど、正直言ってSemi 2で一番戦闘力あったのは、ホストのBojan CvetićaninがOPアクトで披露した「Umazane misli」かもしれない。普通にええ曲やったぞ。
決勝
やっと決勝です!やっと!!!!
通し映像はこちらから↓
ちょっとだけスペースが広くなったぐらいでみなさんステージングに特にお変わりなかったので、登場順にザザっと感想だけまとめよう。
- Anabel – Tendency
出だしがKylie Minogueのやつ。やっぱり動くと一気にスタミナ切れが… - Stela Sofia – Tu in zdaj
予備予選組。ずっと言うてるけど、「あぁ~あるよねぇ~」って曲。 - Manouche – Si sama?
老舗のバーのやつ。たぶん地域の秋まつりみたいなので出てきたら超盛り上がる。 - Leya Leanne – Naked
予備予選組。なんせ予備予選から出てるからもう何回も見てるけど、たぶん今回が一番安定してた。 - BQL – Maj
この2人顔似てるなぁ~と思ったら兄弟か!そやろな!白が弟、黒がお兄ちゃんかな。前回も思ったけど、最後のサビのアレンジを最初からやった方がええと思うんよ。 - Gušti feat. Leyre – Nova romantika
やっぱりカメラが近い。Eurovision関係なく、初夏のさわやかなオープンカフェとかで聴く分には名曲だと思う。(なにそれ) - July Jones – Girls Can Do Anything
え?この人こんな歌うまくないんだったっけ?出だしが異様に不安定だっただけかね?だんだん持ち直したね。 - David Amaro – Še vedno si lepa
背格好と色(?)の問題だろうけど、引いて見るとトシちゃんぽくない?びっくりするほど歌のうまいトシちゃん。いやほんまなんなんこの人…めっっっちゃうまいな。 - LPS – Disko
きた!!予備予選から推してるので本当にもう頑張れ以外の言葉がない。LPSも今回が一番パフォーマンスいいぞ!ボーカルの彼は緊張するとほんま棒みたいになる子なんやろな。だいぶ大きな舞台に慣れてきたのでは。 - Hauptman – Sledim
これもEurovisionというよりは、落ち着いたバーとかで聴きたいわぁ。いや、落ち着いたバーでこれが流れてる様子を映画のワンシーンとして見たい。 - LUMA – All In
予備予選組。正直このホラーじみたのがここまで残るとは…とか思ってたけど、会場がなぜかイントロから全力手拍子で怖さが薄れたぞww途中で会場の音切られたけど。 - Batista Cadillac – Mim pravil
あ、初期のBarbadosのバンドね。この人もめっちゃ歌うまかったんよなー。絶対曲次第でもっとやれたと思うんや…いやこれも悪くはないんやけどEurovisionっぽくはないんよ。
以上が決勝で戦う12組です。
で、微妙に関係ないんですけども、今回のホストがインターバルアクトで披露した昨年のEurovision優勝曲、Zitti e buonni (Måneskin)のクオリティが抜群すぎたのでぜひ見てもらいたい。
いやもちろん曲がいいってのもあるんだろうけど、Bojan Cvetićanin、Maje Keucの声量、歌唱力、体力がヤバい。むしろあなた方なんでEMA参戦しなかったのってレベル。
結果発表ー!
決勝は審査員票と一般票の合計で決まる。
なんかスロベニアの審査員票は、OGAE(Eurovisionファン協会みたいなものらしい)代表、ラジオ代表、TV代表、パフォーマー代表がそれぞれポイント制で投票し、その合計が審査員票になるみたい。
なんかEurovisionの本番みたいな感じで各審査員にリモートでつなぎ、それぞれが発表するスタイルだった。
で、そこから60pt、50pt、40pt、35pt、30pt …とポイント化された一般票が足されていくらしい。
それらの結果を表にまとめたのがこちら!
登場順 | 審査員 | 一般 | 合計 | |
09 | LPS | 43 | 60 | 103 |
12 | Batista Cadillac | 50 | 40 | 90 |
05 | BQL | 19 | 50 | 69 |
11 | LUMA | 33 | 35 | 68 |
07 | July Jones | 32 | 30 | 62 |
03 | Manouche | 28 | 25 | 53 |
06 | Gušti feat. Leyre | 28 | 10 | 38 |
10 | Hauptman | 29 | 5 | 34 |
04 | Leya Leanne | 8 | 20 | 28 |
02 | Stela Sofia | 8 | 15 | 23 |
01 | Anabel | 10 | 0 | 10 |
08 | David Amaro | 2 | 0 | 2 |
Eurovision 2022 スロベニア代表はLPS!!
スロベニア国内予選感想総まとめ
うわあああああようやったスロベニアー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ヤバい今までの各国国内予選で一番うれしい!!!!
予備予選で「おっ!」て思ってからずーっと頑張れと思ってたのでこれはうれしいマジうれしい!
もはや去年の12月頭から3か月彼らの経過を見てきてるのでほんま感慨深い。とにかく予備予選から追い始めちゃったもんだから長かったわー!
なんか決勝前までのスロベニアの傾向を見ると、ハタから見て勝てそうなやつがあんまり評価されてなかった感じだったので、最後の最後でLPSが一番評価されたのはうれしい誤算。
いや~…いや~~~これは感慨深い…(しみじみ)
ということで、スーパー長丁場だったスロベニア国内予選は以上で終了。
予備予選の経過は次ページにまとめたので、気になる方はそちらもどうぞ。↓