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名門メルセデスにあるまじきミスでラッセルの初優勝が幻に…!2020年F1サクヒールGPまとめ

RUS01 日記
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いろいろありすぎた前回のバーレーンGP後に発表されたハミルトンのコロナウィルス感染で、突如サクヒールGPでの代役に浮上したジョージ・ラッセル。

ポテンシャルを発揮しようと気合入りまくりだったけど、やっぱりいろいろあったので振り返ってみよう。

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期待の若手、ジョージラッセル

フルネームはジョージ・ウィリアム・ラッセル。絵に描いたようなイギリス人。

ルクレールやアルボン、ノリスなどが同世代。実力はあると散々言われていたけども、なんせF1のシートがなかなか空かないので日の目を見ずに終わるかと思ったところ、なんとかウィリアムズのシートをゲットして無事F1デビュー。

ところが近年のウィリアムズはもはやロータス末期みたいな感じなので、メルセデスエンジンなのに全く戦闘力はなく、毎度チームメイト同士でドベ争いをするぐらいの戦闘力のなさだった。

そんな中、ラッセルは今季この戦闘力ゼロのマシンで、ここまで予選Q1突破を果たすこと7回。シュタイアーマルクGPではQ2突破も行く勢いの予選11位というすばらしいパフォーマンスを見せていた。率にして約5割の確率でQ1を突破するラッセルだが、チームメイトはずっと18位以下なところを見ると、戦闘力のないマシンをただただドライバーの腕でカバーしているのがよくわかる。

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念願の王者マシン

あの戦闘力のないウィリアムズのマシンであれだけの結果を出すラッセルが、チャンピオンマシンに乗ったらどんだけ速いのか期待せずにはいられない。

唯一の誤算は、ラッセルがデカすぎてシートがキツそうなことぐらい。

なんせハミルトン(174cm)もボッタス(173cm)もあまり大きくなくて2人ともほぼ同じ身長なんだけど、ラッセルは188cm。F1ドライバーの中でもかなり大きい方。

よかった、なんとか収まることは収まった。往年のアレだけど、マクラーレンのベルガーを思い出すね。(身長176cmのセナ寄りに合わせて作られたマシンが身長185cmベルガーには狭く、打撲作りながら乗ってたという逸話が)

ほんで、マシンの色も違うしヘイローとかいろいろついててアレだけど、ちょっとシューマッハっぽくない?(伝われ)

主にヘルメットの色とスポンサー具合でそう見えるんやろうけども。

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予選で意地を見せたボッタス

ここで地味に相当プレッシャーがかかってたのが、ハミルトンのチームメイトであるボッタス。

割とポールは取れるんだけど決勝でハミルトンに勝てず、世の中の認識が完全にセカンドドライバーと化していたボッタスは、ここでポッと出のラッセルに負けるわけにはいかないのだ。

ラッセルにポールを取られたら、来季のメルセデスのシートはハミルトンとラッセルでええやん、となってしまうので、死ぬ気でポールを取りに行ったと思う。

結果はラッセルより0.023s早いタイムでボッタスがポール。僅差すぎる僅差。引退を撤回してまでボッタスがメルセデスに乗れるようにサポートしてくれたフェリペ・マッサにも報いる一発の速さを見せ、とりあえず面目は保った。

そして、ボッタスが意地を見せたことで地味にラッセルの記録が止まることに。

実は、今季のラッセルは、ここまでチームメイトに予選全勝中だったのだ。

それが、ラスト2戦となったところでボッタスに負けてしまったため、今季全勝の夢がついえてしまった。FPを見る限りでは相手がボッタスでもいけそうだったので、もったいない気はするけども、ラッセル的には全戦ウィリアムズで出走してラティフィに予選全勝するよりも、とにかくメルセデスで戦うことの方がよっぽど重要だっただろうからね。

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いざ、決勝

テキストのダイジェストで行くやで。

2位からスタートのラッセル、無事スタートを決めてボッタスの前に出て、先頭で1コーナーを通過。

直後にターン4でルクレールがペレスとフェルスタッペンに接触、ペレスはコースに戻れたけどルクレールとフェルスタッペンはリタイア…

セーフティーカーのあと、ボッタスとサインツの2位争いのおかげでラッセルは楽にトップマージンを築き、DRS圏外へ脱出成功。

レース約半分終わった時点でトップを快走するラッセル。2位のボッタスまでは3秒近く余裕がある状態。

1回目のタイヤ交換は無事終わり、エイトキンのクラッシュでバーチャルセーフティカーとなったタイミングでメルセデスはダブルストップを敢行。ここでメルセデスがとんでもないミスをしてしまう…

この時点ではボッタスのピットストップで左フロントがスッと終わらず、ボッタスはだいぶ時間をロスすることに。

そして次の周回でラッセルにメルセデスから無線。どうやらダブルストップの時にフロント2本はボッタスのタイヤをつけてしまったらしく、もう1度ピットに入らなければならないとのこと。えぇ~…(困惑)

そしてトップに躍り出るペレス。(オープニングラップでクラッシュしてるけど、怒涛の追い上げと各自のピットストップの都合でトップに浮上)

セーフティーカー明け、チームメイト対決でボッタスのオーバーテイクに成功。あと10周以上あるしまだいけるまだいける。

猛チャージの結果、トップのペレスに追いつく2番手まで復帰したラッセルに再び悲劇が…

あと8周というところでスローパンクチャー…ダメ押しのピットイン…

ボッタスもグリップがなくなってずるずる下がること8番手、ラッセルはさらに後ろで復帰。

結局追い上げもむなしくラッセルはボッタスの後ろの9位でチェッカー。一応初ポイント。いや、本来なら初ポイント初優勝全然いけるはずだったのにどうしてこんなことに…

全車の動きはこんな感じ。ラッセルの浮き沈みと、ペレスの追い上げに注目。

トップでチェッカーを受けたペレスは意外にもF1初優勝!来季のシートは決まってないけどここ数戦いい結果を残してるだけにどうにか来季もシートを確保してほしい。

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かわいそすぎて見るのがつらい

レース後のラッセル。あんなに長いこと下積みしてようやく乗れた王者マシン…半分以上はトップを走ってて優勝いける手ごたえもあったのにコレ…

「こんなはずじゃなかったけど、今回メルセデスで走れてよかった。おめでとうペレス、彼以上に勝利に値するドライバーはいないよ。」

めっちゃ大人のコメント出してるのがすごい。ラッセルに全く非がない状況なだけに気持ちの整理もつけるの大変だろうにね。

ラッセルのチェッカー後、とにかく無線で平謝りするメルセデス。戦略担当からトトから総出で平謝り。

どう考えてもチーム側のミスだけど、下積み長すぎて、これでもうメルセデスに乗れるチャンスがなくなることを心配するラッセルがもうかわいそうで見てられない。

担当エンジニアからの「ごめん、完全にジョージのペースだったのに…もうほんと申し訳ない結果に…でもポイントは取れたじゃん、ジョージの強さは見せられたじゃん、」ってしょっぱなの無線、ハタから聞いててもちょっと「チームがミスってなきゃポイントどころか初優勝してたやろ…」って思っちゃったけど、それでも「(今回メルセデスから参戦出来て)すっごい嬉しかったし楽しかったのに…キッツい…マジキツい…でも、でもまたこのチャンスを…っていうか、またチャンスあるよね…?」って…。ラッセル悪くないやで…!!絶対また次乗れるチャンスくるよ!!

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実は初優勝のペレス

ゲームみたい!!

またバーレーンなのがいいよね!花火上がるし初優勝にはうってつけのサーキット!おめでとう!

たぶん、たぶんやけど記憶にある限り、メキシコ人F1レーサー初の優勝だと思う。とにかく、国歌に馴染みがない()

訂正

めっちゃウソ言うた!落ち着いて考えたら、「エルマノス・ロドリゲスサーキット」のロドリゲス兄弟のお兄さんの方がメキシコ人初優勝やね。まぁとにかく、ペドロ・ロドリゲス以来53年ぶりのメキシコ人ドライバーの優勝だったらしい。少なくともワイの記憶にある限りは初だったわけで(往生際が悪い)

メキシコの国歌ってこんな曲なのね!ちょっと高校野球っぽいというかなんというか。スポーティな曲やね(?)

ペレスも初優勝まで長かったね、と思ったら、どうやら記録を作ってたらしい。現役ドライバーで優勝してない期間が長いランキングのトップに立ってたペレス、ようやく伸ばし続けた記録を止めた。

ヒュルケンベルグがその印象だったけど、今季はレギュラーシートを降りてたのでペレスが代わって記録保持者になってたんだろうね。初優勝まで約10年だもんなぁ…長かったなぁ…

マクラーレン時代(2013年)のチームメイト、世界王者のジェンソン・バトンからもお祝いメッセージ。

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グロージャンのお別れ会

前回、九死に一生を得たグロージャン、実はサクヒールGP決勝前に最終戦の欠場が発表されたため、あの大クラッシュのレースが引退レースになってしまった。

レース前には自分のマシンに座らせてもらい、

代役として出走してくれるリザーブのピエトロ・フィッティパルディとも写真を撮り、

5年も苦楽を共にしたハースのクルーたちにも別れを告げ、

3年間チームメイトとして切磋琢磨してきたケビン・マグヌッセンとヘルメットを交換。

チームを代表して、組長からもステアリングのプレゼント。

去年のドライバー2人とも残留の発表の時にも思ったけど、ハースっていつの間にこんなアットホームなチームになったかね?往年のミナルディみたいな結束。

賛否を巻き起こすインシデントを数知れず引き起こしてきたグロージャンだけど、車降りたら超ナイスガイなだけにさみしくなるね…

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ハミルトンの欠場でここまでイベント盛りだくさんになるとは

発端はグロージャンの事故とハミルトンの欠場で3人のリザーブドライバーが出走することになったイレギュラーGPだったけど、ここまでいろいろ起こるレースになるとは誰が想像したことか。

普段ハミルトンが無線で細かくいろいろ確認する理由もなんかわかった気がする。そういうことが起こりかねないから念には念を入れて逐一確認してたんだろうね。そういうぬかりないところもチャンピオンになる大事な要素なんだと思う。

ベッテルとかキャリア長いドライバーはみんなそんな感じになるもんね。だからラッセルや同世代のフェルスタッペン、ルクレール、ノリス、サインツもこうやっていろいろ経験してトップドライバーになっていくんだろうけど、誰がどういうツテで強いチームのシートを確保できるかは半分タイミングの問題だからなぁ…

とにかくラッセルに関しては不完全燃焼感半端ないので、どうにかもう1回メルセデスで乗るチャンスが来てほしい。

おしまい

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