毎年ユーロビジョンを見ては、気になった歌手の他の曲とかを聴きにいって1年を過ごしているわけですが、割といろんな人がいろんな名曲をカバーしているものですね。
世界的名曲からローカル隠れ名曲まで、もはや本家より気に入った5曲をご紹介。聴き比べてみてね。
🇳🇴 Alexander Rybak - I’m in Love
しょっぱなから微妙にローカルで恐縮ですが、オリジナルはJohn The Whistlerというベルギーの歌手の「I’m in Love」という曲。
どうやら活動範囲は欧州の広範囲に渡るみたいで、サイプロスのユーロビジョン国内予選に出てたり、リリースした曲自体はノルウェーで大ヒットしてたりとよくわからない。
まぁとにかく聴いていただきましょう。
ハイ、ということでダンスポップです。彼は基本的にユーロポップと言われる系統の歌手だそうです。
それをカバーしたのが2009年過去最多得票で優勝し、2018年大会にも出場したノルウェー代表のAlexander Rybak。あの天才肌丸出しのバイオリンの彼です。
そのカバーがこちら↓
ええやん!!!!
大前提やけど、彼にダンスポップの印象なかったくない!?いやコレ全っ然アリやん!ってなったよね。
彼は基本装備がバイオリンだし、ユーロビジョンで優勝した時の曲「Fairytale」もだいぶフォークポップであんまりポップポップした印象はないかもしれないけど、彼のディスコグラフィを見てみると結構普通にポップなんですよ。
ただやっぱり「たーららら らんらん らーららん」みたいなFairytale系のコーラスはほしいらしい。
🇸🇪 Martin Stenmarck - Dance with the Devil
次はMartin Stenmarckの記事でも書きましたけども、Phenomenaのこちら。
いやまず曲がカッコよすぎたろ!!!
ほんで、Phenomenaのシステムをよく知らなかったんだけど、どうやらロックバンドWhitesnakeのギタリストMel Galleyの兄であるTom Galleyが、弟のMelと一緒に始めたコンセプト的なものらしく、アルバムごとに参加メンバーが違うんですって。
正直、守備範囲外すぎてよくわからないけども、さすがに聞いたことあるぐらいの世界的ロックバンド等から、そうそうたるメンバーを集めて作られたアルバムらしい。
で、このDance with the Devilのボーカルを務めたのは、Deep Purpleの元ベーシストでその後もいろいろなベーシストやボーカリストとして活動するGlenn Hughesだそうです。
それを2005年スウェーデン代表のMartin Stenmarckがカバーしたのがこちら↓
実はこれ、彼の正式なリリースではなく、Robert Wellsというスウェーデンのピアニストのコンセプトアルバムの中の1曲。
だからピアノを前面に出したちょっとシンフォニック強めのアレンジになっているわけです。
なんせMartinも決して音域狭いわけではないので、最後のハイトーンまでバッチリだし、このハスキーが合うじゃないの!ね!
ちなみに、Martinがコレを歌ったのは2003年、スウェーデン代表としてユーロビジョンに出る前です。
🇷🇺 Little Big - Everybody
日本でもヒットしたBackstreet Boysの代表曲です。
リアルタイムで曲は知ってたけど、MV見たのは実は初めて。(小声)
こんなスリラーテイストだったとは…。まぁたしかに曲のテイストはそれっぽいよね。
で、これをカバーしたのが幻の2020年ロシア代表Little Big。嫌な予感とか言わないの!
どう!?別に大丈夫だったでしょ!?(大丈夫とは)
何を隠そう、公式MVより先にこっちを見てしまったので、公式MV見てちょっと笑ったww 節々結構オマージュがあったのね!www
とはいえ、さすがに御相手のあるアレなので、Little Bigもちゃんとやっとる。(当社比)
基本テイストは崩さず、ちゃんとLittle Bigらしさも出てる良いパターンではないかね?普通に歌う分にはよそでもちゃんと披露出来るテイストになってるし。…普段どんだけの問題児なのか。
🇷🇺 Sergey Lazarev - Love to Hate You
次はErasureのLove to Hate You。
当時の欧州チャートでは割とトップ10入りしてたらしいので、ダンスポップが好きな人の間では結構な知名度だったんじゃないかな?
91年リリースの曲なので当時のアレは全くわかりませんけども…
コレをカバーしたのが2016年、2019年ロシア代表のSergey Lazarev。
何と言うか、キレが出たねww
原曲はなめらかでサラ~っとした感じだったけど、カバー版はガッ!! グッ!!って感じの。なんせSergeyは正統派なのでメリハリ大事、抑揚大事。
このカバーは2008年~2010年頃までTVやライブで頻繁に披露されていたようなので、今でもYouTubeに動画がいっぱい上がっています。
個人的には、2009年の年末特番の時がカッコよすぎて、動画再生数のうち少なくとも100回はワイってぐらい見た。
ちなみに、他の年の正月番組では、本家ErasureのMVでやってた水の上をバシャバシャするオマージュも披露しているので、そちらも合わせてどうぞ。
🇸🇪 Måns Zelmerlöw - Maniac
最後は映画 Flashdance (1983) でヒットした(らしい)、Michael SembelloのManiac。
古き良きアメリカよね。80年代のアメリカンポップってこういう感じの音と声の印象。
こちらをカバーしたのは、2015年優勝者のスウェーデン代表Måns Zelmerlöw。
何と言うか、重心が下がったよね。
Månsも割と人の曲を歌うと、オリジナルの気配を感じさせないぐらい「自分の持ち歌」感が出ちゃうタイプだけど、これは元々特徴あるイントロだしスウェディッシュポップと親和性ある感じのダンスポップだったので、うまいこといいとこどり出来た感じ。
ということで、ユーロビジョン代表者による神カバー集でした。