インドネシアに住んでいる友人に荷物を送る用事が出来たので、今後同じようなことがあった時の為に、EMSの発送手順を残しておこう。
EMSの発送方法自体は各国大体同じなので、送れるもの/送れないものだけ気を付ければ、他の国にも同じ手順で発送出来るよ。
時間を無駄にしない為の5つの注意事項
1. 国際郵便を送る時はEMSに限らず、日にちに余裕を持って準備し、自宅でほとんどの作業を完了させてから郵便局へ行くこと。(送り状の準備と梱包に手間がかかる)
2. 国際郵便はローソンから発送することが出来ないので、平日以外に発送したい場合は要注意。(土日祝は、ゆうゆう窓口がある郵便局じゃないと発送できない)
3. EMSの送り状をオンラインで作成する場合は、「国際マイページサービス」のアカウント作成が必要+自宅に届くまで5営業日前後かかる。
4. 最短で発送したい場合は、郵便局でEMSの送り状をもらって、手書きで送り先等を書く。
5. EMSの送り状は、書類用と物品用の2種類があるので、書類のみでなければ必ず物品用の送り状を使用する。
アメリカで「STOP Act」という法律が制定され、EMSラベル印字ネット受付サービスはこの法律に対応できずサービスが終了したので、EMSの送り状をオンライン作成することは出来なくなりました。
発送先国の禁制品や注意事項を確認
送りたい物がその国に送れるかどうかを一番最初に確認しておこう。
その国でEMSの取り扱いがあるかどうか
今の時代、基本的に各国取り扱いあるっしょ!って思ってない?
意外とインドとかロシアなどの大きな国でも一部しか取り扱いなかったりするから、一応見ておこう。
今回は発送先がインドネシアで、ちゃんと全域取り扱いがある。よかったよかった。
禁制品の確認
発送先の国によってかなり違うので、面倒でも毎回詳細を確認した方がいいよ。
- 航空危険物 (pdf)
- リチウム電池 (pdf)
- 危険物ラベルが有るもの (pdf)
- 郵送禁止物品
- 郵送禁制品
- お金、有価証券、小切手、宝石類、白金、金、銀
- 国際郵便で郵送可能なカイロ販売者に登録されていない事業者のカイロ
- 発送先の国で指定されている禁制品
最低限でも上記は確認しておこう。まぁ基本的に電池とかスプレーなど爆発しそうな物が禁止で、それ+各国指定の物だね。
ちなみに、インドネシア特有の禁止されているもの (pdf) は、「お守り」「インドネシア以外で発行されたインドネシア語の印刷物」だった。禁止されてるものが結構ピンポイントでしょ?
梱包
決まった手順というわけではないけど、送り状書く前に梱包しておくと、送り状に必要な情報も先に用意出来るので後で楽だと思うよ。
梱包サイズ?
基本的に、1辺の長さが最大でも1.5mで、縦+横+高さの合計が3m以内という国がほとんどだけど、アメリカを含む一部の国はもうちょっと小さめだったりするので、事前に確認しておこう。
インドネシアは王道の1.5m、3mの組み合わせ。
梱包する際は、多少雑な扱いしても大丈夫なぐらい、しっかり梱包しておこう。クッション材はケチらない方がいいよ。
重量も測っておく
半数以上の国では30kgまでOKだけど、例によって20kgまでの国もあるので、上記のリンクで確認しておこう。
インドネシアは30kgまでOK。まぁ業者でもない限りそうそうそんな大きい荷物送らんと思うけど、重さごとに送料が変わってくるので、500g単位でちゃんと測っておくといいよ。
送料の確認
こちらが料金表のページ。
今回は発送先がインドネシアなので第1地帯。もし第2地帯の地域に送る場合は、ヨーロッパとオセアニア、北米、中米、中近東で送料が違うので要注意。
EMS送り状の書き方(手書きの場合)
ようやく送り状書けるよ。
これが物品用の送り状。
最初に注意事項やら書いてあるので、よーく読んだら1枚目だけ剥がそう。
するとこんな感じなので、必要事項を記入する。
例として、インドネシアに「贈り物として木彫りの熊を3つ発送する」体で書いたよ。
それでは具体的に4つに分けて書き方を説明しよう。
①発送元と宛先の住所を書く
まぁこれは普通に英語で書くだけだよね。
住所を英語で書く場合は、「#部屋番号 建物名 番地, 丁目, 町名, 市名, 県名, Japan」の順。要するに、日本の書き方と逆の順番で書いていけばOK。
②品名を書く
個人的に発送する荷物(贈り物等)なら、まず「Personal Use」と書いておく。
「非営利目的ですよー」と書いておかないと、無駄に関税がかかったりする場合がある。
品名について、「木彫りの熊」は「木の置物」なので「Wooden Ornaments」としたけど、なんで具体名と言いつつ「置物」にしたんだ?という理由がこちら。
日本郵便が提供する内容品名の英訳一覧に「置物」があるんだよね。日本郵便がOK出してる英訳に寄せておけば間違いない。
ちなみに、国内郵便は多少品名が雑でも発送出来るけど、この送り状の品名欄はインボイス(税関告知書)にも使用される為、ちゃんと書かないと発送出来ないので注意。
木製・プラスチック製のものは「No battery, No glue」とか書いておくと、よりいいかもしれないよ。batteryは電池なのでわかるけど、glue(接着剤)も国によっては使われてるとダメな場合があるっぽい。
郵便局によっては、電池も接着剤も使ってないなら書いといてくれって言われることがある。
③原産国、数量、重量、内容品の金額、用途を書く
この辺はそのまま書けばOK。
マトリョーシカとかメキシカンハットぐらいの明らかな異国モノじゃなければ、基本的に原産国は「Japan」でいいと思うよ。
数量は文字通り送る数分だけ書く。重量はその品目の数量分の重さね。例では木彫りの熊1つ分じゃなくて3つ分の重さ。そして単位は「g」なので要注意。
内容品の金額も3つ分合計の金額を書く。
で、一番右に「次の場合は□に×をつけてください」って書いてあるんだけど、個人用途なら「贈り物」か「身のまわり品」でOK。これもインボイスに関わる項目なので忘れずに。
④確認事項と署名を書く
EMSを送る際は「危険物ではないですよ」という署名が必要。
梱包する前に禁制品の確認をしてるので、□に×を記入して、その下に署名しよう。
その右の欄に何個口か記載するところがあるので、必要に応じて数字を記入。今回は1個口なので「1 / 1」と記載。
送り状の記入は以上で終了。
郵便局に持っていく
ゆうパックと同じように、荷物と送り状を郵便窓口に出せばOK。
送り状に不備があったらその場で確認・訂正してくれるよ。
荷物に送り状を剥がすほどの記入間違いはそうそうないと思うけど、結構「〇〇って書いていおいてください」って指定されることがあるので、送り状は貼らずに持っていく方が楽だと思う。
確認が終わって送料を払い、ご依頼主控とEMS受取書を受け取ったら完了。
地方在住の方は要注意?
田舎あるあるではなくて、本当に地方による話なんだけど、郵便局の人がびっくりするほど国際郵便に慣れてないことがあるんだよね。
以前、近所の郵便局に国際郵便を出しに行ったら、郵便局の人が手順わからなすぎて30分以上かかったことがあったんだ。
山口県が田舎だから、とかじゃないんよ。
岩国の郵便局ではスッと出せたので、単純に国際郵便を利用する住民が多いか少ないかによるんだと思う。(米軍基地があるからか、岩国の郵便局は割と慣れてた)
窓口が複数あるならいいんだけど、1個しかないとすごい肩身狭くなるので一応お伝えしておくヨ。
2018/08/02追記 到着までの日数
日本郵便公式サイトの「お届け日数表」には、EMSでインドネシアまで送ると4日程度かかるとのあったけど、実際は7日だった。
公式サイトに「引き受け・運送・配達期間に土・日・休日が含まれる場合はさらに日数がかかる」と注意書きがあった通り、郵便局に出したのが金曜日の夕方なので、土日をまたいで月曜からカウントすると、ぴったり4日でインドネシアに到着。すごい!
EMSはかなり楽
EMSの発送手順は以上。
普通の航空便とかに比べたら、手順的にははるかに楽だよね。送料高いだけのことあるわ…。
今回はインドネシアなので航空便とEMSの送料の差が小さかったけど、発送先がヨーロッパとかだと金額が倍ぐらい違ったりするので、送料はよーく確認しておこう。
おしまい
国際eパケットの送り方はこちら