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クレムリンの歌う兵器、不屈の軍楽隊「アレクサンドロフ・アンサンブル」の職人芸っぷりを力説したい ④超人しかいないダンサーチーム

kappra01 日記
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これまで、アレクサンドロフ・アンサンブル自体の説明と、合唱団の推しどころオーケストラの職人芸について力説したので、今回はダンサーチームについて。

私のサポート時期は2016年前後~現在。ロシア語能力ほぼゼロ、共産趣味はありません。ニワカなので、肩書や経歴などは全て頭に「たぶん」をつけて解釈してください。翻訳ミスった状態で見聞きしてるかもしれんので…

当たり前のようにコサック

ロシアのダンスっつったらもうコレ一択でしょ。みんなの膝や腰を破壊するコサックダンス。

これが本場です。笑顔で余裕のコサックよ。

この人はダンスチームの万能エース、イリヤ・ブルツェフさん。事故前からのメンバーで、とにかく何でもできる。

ダンサーチームのソロパートというものは、ある程度各自担当が決まっているものの、出勤日(?)の都合によって担当不在なこともよくある。

そんなとき、真っ先に駆り出されるのがこのイリヤ。

そもそも、ソロパートは長身ダンサー用、小柄ダンサー用、とざっくり分かれているんだけど、イリヤはちょうど中間ぐらいなのでどちらの代打も出来る。

特に、事故後はまだ新しいダンサーたちが慣れてないので、ソロパートの大半をイリヤが代打でこなしたこともある超スーパーエースなのだ。

女性陣の軸がヤバい

女性のバレエダンサーと言えば、やっぱり華麗にクルクル回るアレよね。

相当体幹しっかりしてんだろうなって思うよ…(小並感)

女性ダンサーのパートはやっぱりキレイにクルクル回ることが多いんだけど、これだけ全員が全員キレイに回れるもんかね?ってぐらいキレイにクルクルしてる。

あとね、彼女たちのすごさはキレと勢いよ。ふわっとクルクルじゃないんよ、ギュイン!ピタッ!って感じなんよ(語彙)

わかりやすいのがこちら。

これすごない!?この勢いで回りながら真っすぐ進めてるのもすごいし、最後どっちが前か迷うことなくピタ!って止まるのすごない!?

プロのバレエダンサーは頭の動かし方でクルクルしても目が回らないコツをつかんでるって言うけども、それで真っすぐ移動出来るのはマジですごいと思う。

というか、一旦やってみそこれ。どこ行くかわからんからww

そして、クルクルの最上級がこちら。

外国公演など、初見が多そうなところで披露すると、必ずどよめきと大喝采に包まれるこれ。

私も初めて見た時は「うおおぉぉおおおぉおぉ」ってなったよね。

マジでコマですよ。コマ。

画質で見づらいけども、これ足見て足。足の甲を重ねてしゃがんで、そこを軸にして回ってんのよこれ。

本当にコマと同じように点でしか接地してないから、足を重ねてしゃがんだ瞬間から男性ダンサーが回し始めるタイミングが合わないとぐらついて倒れちゃうみたいなんよね。

だから慣れるまでは、ちょっと立ち上がりでうねうねしながら回るんだけど、経験積んだらそれはもう本当にコマのようにキレイに回る。

これが理由かはわからんけど、事故で当時現役だった女性ダンサーが全員亡くなってしまったので、この演目が復活したのはだいぶ後だった。

男性陣のバネがヤバい

華麗でやわらかな女性ダンサーの振りつけに対して、バレエ一般で考えてもだいぶアクロバティックと思われる男性ダンサーの振り付けが持ち味のアレクサンドロフ・アンサンブル。

正直、初めて見た時はバレエダンサーじゃなくて体操選手かなんかだと思ってた()

思ってたバレエダンサーってこういう感じじゃなくない?どっちかっつったら体操選手だよねこれ?

これ勢いでバク転しちゃいそうだけど、そこで留まって戻ってくるのすごない?相当力必要な感じに見えるけども。どうなんかな。

先ほど、コサックでみんなの膝や腰を破壊とか言うてたけど、ロシア人はコサックでスキップ。もはや膝の素材が特別仕様なんじゃなかろうか。

バネがすごいということは、一番バネの力が発揮されるジャンプもそれはそれはすごいわけですよ。

開脚した後よく足閉じて着地出来るね!?(小並感)

新メンバーの最初の頃、ちょっとバランス崩したのを見たことがあるけども、当然ながらまずは高く跳ばないと開脚するヒマがないわけよ。

ということで、こちらもご覧いただきましょう。

バネの塊が通過していきましたね…

どうやって前に進んでるんでしょうね。ちょっと前に跳んでるんですかね。高さを出さなきゃいかんのに前に跳びつつ足を伸ばしたままつま先タッチはエグい。

私、座ってても膝伸ばしてつま先触れないけども。(体が硬い)

もはやなんて説明したいいかもわからない超人技たち

もうキーワードは「軸」と「バネ」よ。とにかく。

たくさんありすぎるので、とりあえずザザっと紹介するね。

さすがに頭を下げてるので目が回るらしいけど、それでもちゃんとどっちが正面かはわかってて、ちゃんと止まれるんですよ彼らは。

しかも、これは結構彼らの中では替えが効く技らしく、たぶん団員のほぼ全員が出来るのではなかろうか。その中でも特にキレイに回れるダンサーが主に担当してるんだと思う。

重力とは…?

これどうやって…練習ってどうするんかね?一発目めっちゃ怖いやろなこれ…

どうやって弾んでんのこれ!?

これやる度に膝打撲まみれにならんの?ならんのやろな…?笑顔やもんな…?

人間の限界に挑戦でもしてるのか、団体技も最上級になるとすごいことになる。

なんと言うか、組体操Lv.100とでも言いましょうかね…

ロシアンバレエ界はこういう超人技をよくもホイホイと思いつくよねほんと。人間の限界は無視して発案しないと辿り着かんやろ…

誰と誰が手をつないでてどうやってバランス取ってんの?ってよーく見ちゃったよ。

ハイ、ということでダンサーチームのお話は一旦ここまで!

とりあえず、彼らの演目は公式YouTubeチャンネルでも配信されてるので、よかったら見てみてね↓

おしまい

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