運営者情報に書いた通り、自律神経失調症を患っていた時期があったんだけど、実際に出る症状は千差万別、「こういう症状が出たら自律神経失調症です」とはっきり線引きが出来ないのがつらいよね。
私自身も説明しづらい症状がたくさんあったので、一例として自律神経失調症が寛解するまでに経験した症状を詳しく解説していくよ!
今回は「強迫症状」について。
自律神経失調症と強迫症状
「自律神経失調症の症状のひとつ」として強迫症状を書いてるところはここぐらいしか見つからなかった。
まぁ自律神経失調症の症状は本当に千差万別なので、一応そういう人もいるっちゃいるけど、自律神経失調症の人にありがちな症状とまではいかないぐらいの感じみたいだね。
とにかくぶっちぎりで一番キツい症状
「自律神経失調症全盛期の中でキツかった症状ランキング」を決めるなら間違いなく1位。昼夜逆転の時もだいぶメンタルやられたけど、これに比べたら格段にマシだった。
メンタルの負荷という意味で言ったら本当に史上最恐。冗談抜きに発狂する。もうマジで二度と経験したくない。本当に。
せっかくなのでランキングトップ3を発表しておくと、
- 強迫症状
- 昼夜逆転
- 起き上がれない
なんだけど、1位と2位の間には越えられない壁が存在してること覚えておいてほしい。
どういう症状だったのか
頭から離れない系
私の場合、メインはコレだった。
とにかく「この世で最も気持ちの悪いことが自分の身に起き続けてる」というのが頭から離れない。実際に起きてないのはわかるんだけど、起きてる気がしてしょうがない。マジでセルフ拷問だったよ…
当時、TV番組で(笑っていいともだったと思う)この夏に起こった恐ろしい出来事、みたいなのを視聴者から募集して、それについてトーク、みたいなのがあったんだけど、わざわざその番組を見てたわけではなく、たまたま家でその時間にそのチャンネルがついてたために、それをぼんやり聞いてしまった。
そのエピソードはようやくすると「自分の足が気持ち悪い状況になった」(書くのもつらいのでコレで察して…)、ということで、そっから私の足もそうなったような気になってしまい、それが頭から離れなくなった。正直、コレ今でもトラウマレベルなので出来る限り思い出したくないんだけど、とっかかりを思い出しかけると一気に当時の状況や感覚まで思い出してしまって、しばらくのたうちまわるまでがセットなのも、また強迫症状の残りカスなのでは…と思う。
とにかくその当時はもう自分の足が気持ち悪くて気持ち悪くて、ふくらはぎをバンバン殴り、マジでもう足切断してくれって涙ながらに懇願するレベルだった。たしか、その時は大泣きしすぎてそのまま過呼吸→気絶だったんじゃないかな。その後、その記憶は「思い出したら危険フォルダ」に自動的に格納されたらしく、出来る限りそれに触れないように細心の注意を払っている。
一瞬チラッと思い浮かぶ系
これが強迫症状の一種って思ってなかったんだけど、普通に生活してて急に目の前にすごい怖い顔のイメージが一瞬だけ出てくることない?かわいいキャラクターが突然顔だけ怖い顔に一瞬パッて変わったり。そういうの、ない?
前にたまたま強迫症状についていろいろ調べてた時に、これも強迫症状のひとつということを見つけたんだけど、その当時見たソースが見つからない。見つけたらこの辺のくだりは書き直すね。
ライトな例えで言うと、20世紀少年のヴァーチャルアトラクション内で遭遇したサダキヨみたいな。見た瞬間「うっ」って、驚き半分、恐ろしさ半分、気持ち悪さ半分(もはや全部で1.5)、という感じのやつが一瞬だけ目の前に現れる。寝る時とかに出てきやすいハタ迷惑な症状。
20世紀少年知らない方のために一応どんなんかリンクつけておくけど、人によっては割とトラウマになるから気を付けてね。いきなり画像だとアレなので、ワンクッションでTwitterに載せてくれた人のTwitterリンクにしたよ。引き返すなら今やで。
自動ループ系
これは割と世間一般にあると思うんだけど、例えば同じ曲がずーっと頭の中で回ってて離れないってことない?それの最上級が起こってた感じ。
曲が回ってるのもうっとうしいけど、私の場合は何でもない会話で言われた一言がずっと回る。
例えば、「そうなんですか?」みたいな。会話としては、私が「〇〇なんだよねー」とかなんとか話振ってての「そうなんですか?」なんだろうけど、頭から離れなくなる時は会話の前後は関係なく「そうなんですか?」だけ延々と繰り返される。
「そうなんですか?」(2秒ぐらいインターバル)「そうなんですか?」(2秒ぐらいインターバル)「そうなんですか?」…以下ループ
1時間もやってると「あああああもうええって!」ってなってくるのよ。その時回ってるセリフによって違うけど、これぐらい短いフレーズをずーっと繰り返されるとだんだん発狂してくる。しかも1ターンが短いから、時間の経過の割に追い込まれるスピードが速い。
調子が良ければ症状を止められることもある
生活に支障が出るレベルの強迫症状は「足が気持ち悪いことになった」の1回だけなので、強迫性障害というほどではなかったと思う。だからずっと「症状」と書いてるわけだけども。
とは言っても、生活に支障は出なかったけど、だいぶ精神的には追い込まれた。頭から離れない・自動ループ系は数回経験すると、強迫っぽくなりそうだな、というのがわかるので、その時点で「ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!ストップ!」頭の中をとにかく「ストップ!」で埋める。
私の経験では、自分で自分の気を散らすことに集中すると成功率が高い。バカかと思うかもしれないけど、ここぞとばかりに自分で自分を煽り倒す、ふざけたノリでおちょくりまくると割といい感じ。
成功率の高かった煽りは「閉店ガラガラ(©岡田圭右)」。時代を感じるけども、本当にシャッターが閉まる様子を思い浮かべながら何回も「閉店ガラガラ」。ちょっと気分が落ち着いてきたら、そのまま脳内の岡田さんに全力で頑張ってもらう。「 ( ᐛ👐)ワァオ! 」とかハッピーボーイとか一通りやってもらって「なんやそれ …ハハッ」ってなればもう割と深刻な事態にはならなかった。
いや、私これ大真面目に言ってるからね。あの症状死ぬほどつらかったから、マジで必死に考えて足掻いて生み出した対策法がコレだから。
とは言いつつも、あの1回だけでも十分廃人になるぐらいのメンタル破壊力があるのは身をもって体感してるし、自分はこんな気楽に聞こえる対処法で止められても万人に効果がある方法とは全く思っていないので、強迫性障害でつらい思いをしてる人の前では、キレイな空気にでも変身して身を隠しておきたい。とにかく変な刺激になりたくない。
今でも顔をのぞかせるコワいやつ
ガッツリ「症状」として出てる時期に比べたら数百万倍マシな程度ではあるけど、今でもなんか変に追い込まれることがある。特に調子崩しがちな冬ね。
最近で言うと、ちょっと前に書いた「突然の立浪ブーム」がこれ。
(記事公開時)今2020年よ?!ミスタードラゴンズが引退して10年以上経過してからハマりだし、なんならその影響で中日ファンになりつつあるわけですよ。
もうね、元の記事でも書いた通り、ハマったというよりも「固執」なのよ。熱狂的と言えば聞こえはいいけども、ちょっと「病的」に片足突っ込んだ感がある。
誰かにドハマりして強迫っぽくなるパターンはこれまでも何度かあったけど、今までのパターンと違うのは「立浪和義が日本の国民的スポーツのプロ野球界でSランクのスター選手だった」ということ。
強迫じみた突然のブームと言えば、これまでは他国の有名人だけど日本ではほぼ無名、というパターンが多かったんだよね。セルゲイ・ラザレフ、マグヌス・カールソンなどがコレ。
もっと言うと、現地でも知名度高いのか微妙なパターンもあった。現地民ですらよく知らないおかげで情報が少なく、この場合はかなり軽症で済むことが多かった。一例を挙げるなら、ロシア軍のエリート軍楽隊、アレクサンドロフ・アンサンブルのNo.2指揮者、ニコライ・キリロフ中佐。誰が知ってんねん!って話なので、まだ記事にしたことはないけども。たぶんね、ロシア人ですら「え?アレクサンドロフ・アンサンブルの指揮者?あ、あの海軍の?あーはいはい」ぐらいの感じだと思う。(違ったらむしろキリロフ中佐に大変失礼)
ところが、立浪和義と言えばもう「ミスタードラゴンズ」なわけよ。ただでさえ多い野球ファンの中でも「中日ドラゴンズ=立浪」レベルの知名度。なんなら、野球に全く興味なかったとしても、愛知県民なら顔と名前ぐらいは絶対知ってるはず。この私ですら名前は知ってた。
語り継がれるほどの名選手だったおかげで、ネット上に情報が多いのなんの…。
その情報を、可能な限り確認しないとなんか追い込まれるのよ。とてもじゃないけど安心して寝られないぐらいになる。ある程度情報を確認出来ればブームも収束してくるんだけどね。だから今この記事を書いてます。
ピアース・ブロスナンみたいに世界的に半端なく有名、というパターンもあったっちゃあったんだけど、そもそも英語を勉強する目的で洋画を見始めてピアースにハマった、という順序なので、ポジションとしては「英語学習の一環」になった為、強迫っぽくはならずに済んだ。
初めて立浪ブームを記事に書いた時はまだそこまで強迫じみてなかったんだ。「あーまたこれ強迫になるパターンっぽいな~」とは思ってたけどね。元記事を見てもらったらわかるけど、この時点で立浪選手の現役時代の記録や代表的なプレー、時系列、他球団、他選手との関係ぐらいは調べてた。知識ゼロの状態から。
これ以上何を調べるんか、というと、過去のニュースやローカルTV出演時の内容、ネット上に転がってる全画像、動画、立浪さんが関わった人やイベントの情報、この辺りを可能な限り目を通してまだ見てなかった情報があるかどうか調べるわけよ。可能な限りってのがまたやっかいでね、私、自分で言うのもアレだけど、割とPC詳しいし、外国語も微妙に読めるんだよね。
例えば、見たい情報がリンク切れとかで見れない場合、キャッシュや魚拓、Wayback Machineまで漁るか、海外経由(英語もしくは他言語を機械翻訳で英訳したサイト)の情報ぐらいまでは確認しないと「見れない」という判断にならないんだ。日本のIPで弾かれるならVPN使ってでも確認しようとする。
セルゲイやアレクサンドロフ・アンサンブルの時はわずかなロシア語の知識とロシア語サイトをかたっぱしから機械翻訳した状態で読み漁ったし、マグヌスの時はスウェーデン語のサイトを機械翻訳した状態で読み漁った。なんで「見れない」と判断する条件がこんなに厳しいのかはわからないし、我ながら正直ちょっと辛い。
普段、何もなければ12時ぐらいに寝るんだけど、こんな感じで強迫じみてくると余裕で3時ぐらいまで作業に没頭するし、明日のことを考えて寝なきゃいけないと思っても、なんか不安でなかなか寝られないだよね。
この謎の追い込み作業が2日ぐらいで済めばいいんだけど、立浪さんに関しては日本語で相当な数の情報、画像が上がってるから確認する情報がこれまでと桁違いに多かったし、動画に至っては中国にまでいっぱいあったしで3時過ぎに寝る生活が2週間以上続いた。しかも中日の選手だったおかげで愛知ローカルのTVに出てることが多く、このローカル出演時の情報を探すのが一番大変だった。
結果的にローカル出演時の情報のほとんどは文字起こしで読めても動画では確認出来なかったんだけど、この「確認出来なかった」という判断を出すまでの作業がつらい。誰に言われたわけでもないのになんでこんな必死なのか。でも調べないとなんかヤバい気がして安心して寝られない。(パァンとかそういうことじゃなくて真面目に)
この記事の最初の方で書いたけど、昼夜逆転も辛さランキングで言うと2位なので、寝る時間ずらしたくないのよ。でも寝られない。辛さランキング1位 vs 2位。つらい。
ちなみに、この謎の追い込み作業がひと段落すると普通のファンに進化するので、そこまで血眼にはならなくて済む。ということで、ようやく謎の追い込み作業が収束してきてるので、今こそ強迫の記事を書く時だ!と思ったわけです。
おしまい
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