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【歌番組の新しい形】スウェーデン公共放送(SVT)が誇る手話シンガーたちの素晴らしいパフォーマンスよもっと広まれ【ユーロビジョン国内予選】

teckentolkar01 日記
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日本のTV番組は「テロップ」という独自の進化を遂げてしまってるので若干特殊だけど、耳の不自由な人たちのために字幕を表示する機能を持ったTVや、特に外国ではそもそも字幕や手話通訳士を配置した番組が一般的な世の中になってきたよね。

ニュースやトーク番組では一般的だけど、さすがに歌番組は歌詞を表示するだけ…と思いきや、歌番組まで手話でサポートするスウェーデン公共放送のSVTが超優秀なのでご紹介。

注目され始めたのは2015年

確認出来た限り、スウェーデンでは2012年にはすでに「手話シンガー」という存在が登場してるっぽいんだけど、一躍有名になったのが2015年のメロフェスのこの手話通訳。

なんと、2015年のMagnus Carlssonの「Möt mig i Gamla stan」が全ての始まりなのだった。

さて、この手話シンガーのTommy Krånghさん、Magnusも霞む勢いの全力パフォーマンスで話題になり、最終的には健康生活情報番組の「Vardagspuls」で改めてMagnusと共演するにまで至った。

もちろん、Vardagspulsの曲紹介から手話で通訳し、そのままMagnusのパフォーマンスも通訳。Magnusももちろん全力パフォーマンスなんだけど、遜色ないぐらい踊ってるように見えて実は手話で歌うTommy。

Tommyのプロ魂を感じるのは、曲をしっかり覚えて歌ってるところ。手話は基本的に音声の通訳なので、音が出てからそれを手話に変換するわけじゃない?でも、メロフェスの時は先に予習してたと思うんよね。曲と歌詞をしっかり覚えたからこそ、ある程度は節と手話の動きが合うわけで。

まぁ一緒に歌いながら出来てるってことは、少なくともMagnusの曲を初見で手話通訳してたわけではなかったんだと思う。なのに、いざ本番っつってMagnusが急にアレンジで「Come on!」みたいなのをぶっこんできてもちゃんと拾う。すごい。

手話「通訳」士の本領発揮

SVTはスウェーデン公共放送なので、手話もスウェーデン語の手話なんよね。

「Möt mig i Gamla stan」はメロフェスではスウェーデン語で披露してたので、ホイホイと手話が合わせられたわけだけども、英語の歌はどうするのか。

ハイ、こちら2015年の優勝曲、Måns Zelmerlöw「Heroes」。歌詞が英語なんだけども、どう見ても英語をスウェーデン語に翻訳して手話にしとる。語順の都合もあって節にはなかなか合わないんだろうけど、サビのところだけはスウェーデン語なのにしっかり合わせて来てるのがプロフェッショナル。だいぶ下準備したと思うぞコレ。

ということで、最後に2015年メロフェスでのTommyまとめが上がってたのでどうぞ。オープニングアクト(たぶん)の「ヒゲ美人」Conchita Wrustなども担当してました。

キャラもちゃんと合わせてくるSVT

日本だとニュース番組や官房長官の記者発表ぐらいしか日常的に手話通訳士を見る機会がないからかもしれないけど、手話通訳士と言えば、なんか真面目でシュッとした感じの印象だった。

通訳というのはどうしても最大の目的が「内容を伝える」だから二の次にされがちだけど、その場の空気やテンションまではなかなか伝えられんのよね。ワイが英語を勉強し始めた理由もまさにコレ。この辺で書いてるのでよかったら読んでって↓

そんな痒いところにもちゃんと手が届くのがSVT。全力パフォーマンスのTommyもすごいけど、元気な若手歌手に特化した、こちらのRomel Belcherさんもすごい。

オリジナル歌手のSamir & Viktorは、日本で言うとなんだ…?FLOWみたいな…?もっと前だとオレンジレンジ的な…?まぁ要するにそんな感じの元気いっぱいな芸風なんだけど、RomelはそんなSamir & Viktorに全く違和感なく合わせてきた。

パッと見、もはや手話に見えないww

この違和感のなさ、すごない?たぶん現地で紛れて踊ってても違和感なかったと思うぞ。まぁ姿がちゃんと見えなかったら意味ないからアレだけども。

「みんなで自撮り」みたいな歌詞があるので、最後は他の手話通訳士と集まって自撮り。こんだけテンションをお伝え出来る手話通訳士ってマジ可能性を感じた。

この年のパフォーマンスが好評だったからか、翌年も参戦したSamir & Viktor「Bada nakna」の手話通訳担当はやっぱりRomel。もはやSamir & Viktorの一員になる勢い。

「Bada Nakna」の歌詞は「どうせ浮き沈みの激しい世界なんだから、みんな裸になって水浴びしようぜ!はっちゃけたもん勝ちや!」みたいな内容で、最後の方でSamir & Viktorも上を脱いで水をかぶる演出がある。それに合わせてRomelも上を脱ぐという体を張った手話通訳で、こちらも話題になった。

2021年メロフェスの手話シンガーが良き

メロフェスの手話シンガーは毎年大体4人ぐらいで分担して、1人3、4曲担当するっぽいんよね。で、今年初めて知ったんやけど、SVTのWebプレイヤーでメロフェスの本放送と手話通訳版どっちも見れるんよ!優秀!

ということで、セミファイナル1のAmina Ouahidさんのパフォーマンスがすごいから是非見て。0:50からが本番。

素晴らしい全力パフォーマンス。

オリジナルを歌ってるLillasysterはロック・パンクバンドなんだけど、そのロック具合をこれだけ表現出来るってすごいぞ手話シンガー。

ほんで、手話が解読出来ないのでアレだけど、これ元の歌詞より手話の方が全体的に口数多くない?絶対歌詞以上のテンションを手話に織り込んでる気がするんやけども。

突然髪が短くなるAmina

同じくメロフェスのセミファイナル1、Lillasysterの2つあとぐらいに登場した、こちらの手話シンガー。

先ほどの全力パフォーマンスの人だよね?髪長かったような…と思ったら

_人人人人人人人人_
> まさかの双子 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

髪の短い方の手話シンガーはJamila Ouahidさん、先ほどご紹介のAminaの双子の姉妹だそうで!手話スタイルも似てるからマジでどっちかがショートかロングのウィッグで登場してるのかと思ったww

と、衝撃はこれぐらいにしておいて、Jamilaのパフォーマンスは何が素晴らしいのか。

曲はArvingarnaの「Tänker inte alls gå hem」。スウェーデン語の曲だけど、もはやスウェーデン語も手話もわからなくても内容が理解出来るレベル。

出だしの歌詞を和訳すると、「天気がいいので窓を開けたら人々が歩いていて笑顔になった」です。手話というより、ただのジェスチャーなのではww

元気いっぱいな曲なのでJamilaも元気いっぱい。

元気いっぱいすぎて画面から出る勢い。

Aminaと同じく表情豊かすぎだし、もうちょっと左側で動いてもらわないと画面から飛び出していってしまうww

つい最近まで瓜二つだった

どうやら2020年まではJamiraもAminaも同じくらいの髪の長さだったようで。

まぁとにかく2人とも陽気そうでほっこりするね!ww

メロフェスの他に何に出てるとか、スウェーデン語が読めないのでさっぱり探せてないけど、他の歌番組でも手話シンガーで出てるなら見てみたいな。

ということで、SVTが誇る優秀な手話シンガーたちのご紹介でした。

おしまい

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